【映画評】オースティン・パワーズ ゴールドメンバー | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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舞台は2002年。スーパースパイである父がイーブルの差し金によって誘拐されてしまう。愛する父を救うべく75年へタイムスリップしたオースティンは、当時の公私に渡るパートナー、フォクシー・クレオパトラと共にイーブルの協力者、ゴールドメンバーに立ち向かう(映画.comより引用)。2002年公開作品。監督はジェイ・ローチで、出演はマイク・マイヤーズ、ビヨンセ・ノウルズ、マイケル・ケイン、その他豪華カメオ出演者たち。
 
オープニングからカマしてくれます。豪華スターを出オチ扱いです。この監督とキャストによる『オースティン・プッシー』は、物凄く観たい気にさせられます。シリーズ恒例の群衆ダンスもあります。個人的には、2作目『オースティン・パワーズ:デラックス』のオープニングの方が、くだらなくて好きです。
 
マイヤーズが一人四役を演じます(オースティン、イーブル、ファット・バスター、ゴールドメンバー)。『博士の異常な愛情』でピーター・セラーズが一人三役を演じましたが、それを上回ります。しかし、それに何の意味があるのか、よく分かりません。オースティンとイーブルを同一人物が演じるのは、正義と悪の表裏一体性を意味しそうですが、そこまでの深みを感じない内容です。
 
スパイ・コメディ映画ということで、『007』シリーズのパロディが含まれています。題名の「ゴールドメンバー」は『007 ゴールドフィンガー』が(ちなみに「メンバー」は男根を意味します)、劇中映画の『オースティン・プッシー』は『007 オクトパシー』が(ちなみに「プッシー」は女性器を意味します)、オースティンらが日本を訪れる展開は『007は二度死ぬ』が元ネタです。本家『007』シリーズが、ダニエル・クレイグ主演の『007 カジノ・ロワイヤル』以降、シリアスな内容になったのに対し、従来の『007』シリーズが持っていた荒唐無稽さは本シリーズに移植されたかのような印象を受けます。
 
オースティンがイギリス出身なので、イギリスを馬鹿にする笑いがあります。舞台が日本なので、日本を馬鹿にする笑いもあります。愛国心溢れる方は「国辱だ!」を憤慨するかもしれません。しかし、馬鹿にされたなら、馬鹿にし返せばいいのです。互いを馬鹿にするジョークを言い合える関係が、本当の友好関係だと思います。
 
★★★☆☆(2015年9月29日(火)DVD鑑賞)
 
オースティンが可愛くないので、『テッド』より下ネタをキツく感じます。
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