【映画評】ワイルドシングス | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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フロリダを舞台にスリリングな男女の駆け引きが展開するサスペンス(映画.comより引用)。1999年日本公開作品。監督はジョン・マクノートンで、出演はマット・ディロン、ケヴィン・ベーコン、ネーヴ・キャンベル、デニス・リチャーズ。
 
最近では滝藤賢一、吉田鋼太郎、松重豊などを「遅咲き俳優」と称するようです。彼らは映画や舞台で実績を積んできたわけで、それを「遅咲き」などと名付けるのは、芸能マスコミが如何に目利き能力がなく、テキトーに仕事をしているかを表しています。本作に出演しているディロンもベーコンも、一度青春スターで売れながら、低迷期間があり、再び脚光を浴びるようになったので、「遅咲き俳優」的なポジションでしょうか。長いキャリアが生む、確かな演技力を見せてくれます。
 
ベテランの男優二人に対し、若いキャンベルとリチャーズは、たっぷりとエロ仕事で魅せてくれます。特にリチャーズのセクシー小悪魔ぶりは良く、それが評価されたのか、『007 ワールド・イズ・ノット・イナフ』にも出演しています(結果的にラジー賞の最低助演女優賞を受賞しましたけど)。
 
ストーリーが二転三転し、ドンデン返しが数回起こるので、その度に観客は裏切られます。ドンデン返しは『ユージュアル・サスペクツ』のように強烈なのが一回あれば良く、何度もやられるとクドく感じます。しかし、私はそのクドさが好きです。本作におけるエロ満載と何度も起こるドンデン返しは、サービス精神旺盛な証しです。製作総指揮を務めるベーコンが、シャワーシーンでお宝を開チンするのもサービス精神の証しです(これは嬉しくないが)。
 
あまりのサービス過剰ぶりに、本作は用意周到に作られたコメディなのではないかと疑ってしまいます。だって、弁護士役でビル・マーレイ(『サタデー・ナイト・ライブ』出身で、『ゴーストバスターズ』で有名になる)が出演していますから。
 
★★★★☆(2015年9月5日(土)DVD鑑賞)
 
本作には続編が数本ありますが、話につながりはないそうです。B級映画感が出ています。
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