【映画評】底抜け大学教授 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

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ケルプ教授(ジェリー・ルイス)は化学の虫で、頭は強いが腕力はからっきし。あんまり学生にナメられるのを気の毒に思った女子学生のステラ(ステラ・スティーヴンス)の勧めでボディ・ビルを始めるが、効果はサッパリだ。そこで今度は生物学教室の文献をあさり、あるクスリを発明して飲んでみると、たちまちたくましい男に変容する(映画.comより引用)。1963年日本公開作品。監督もジェリー・ルイスで、他の出演者はデル・ムーア、キャスリーン・フリーマン、レス・ブラウン。
 
原題は「The Nutty Professor」。エディ・マーフィ主演のナッティ・プロフェッサー/クランプ教授の場合」は、本作のリメイクということです(製作総指揮がルイス本人なので、お墨付きのリメイクです)。
 
本作を観ようと思った動機は、志村けんが敬愛するコメディアンがルイスだと知ったからです。本作にもドリフターズや志村のコントに通じるネタがあります(重量挙げをしてバーベルを下ろすと腕が伸びるネタとか)。ケルプ教授の特徴である「眼鏡に出っ歯のダメ男」のキャラクターは、「志村けんのだいじょうぶだぁ」のコントで田代まさしが演じていました。自分の敬愛するコメディアンのキャラクターを演じさせることに、志村の田代への信頼と期待がうかがえます。その信頼と期待を田代は・・・。
 
本作は、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの『ジキル博士とハイド氏』から生み出されたと言えます。薬物によって豹変した後の人格が極悪人ではないという性善説によって、笑えるコメディに仕上がっています。
 
ルイスは、マーティン・スコセッシ監督の『キング・オブ・コメディ』に有名コメディアン役で出演しています。マーフィ、志村、スコセッシという、世界中の大物が認めるレジェンド的存在のルイスは、1926年生まれの89歳でご存命です(2015年8月22日現在)。
 
★★★☆☆(2015年8月8日(土)DVD鑑賞)
 
ケルプ教授が変身した後のバディ・ラブのキザな振る舞いも、志村に影響を与えています。
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