口裂け女という都市伝説 | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

季節柄、ちょっと怖い話でも。かつて口裂け女という都市伝説が全国的に流布し、子供たちを震え上がらせました。

 

マスクをした若い女性が、学校帰りの子供に「わたし、きれい?」と訊ねてくる。「きれい」と答えると、「……これでも……?」と言いながらマスクを外す。するとその口は耳元まで大きく裂けていた、というもの。「きれいじゃない」と答えると包丁や鋏で斬り殺される、と続きます(Wikipediaより引用)。
 
これに「高速で走ることができる」や「ポマードを嫌う」という属性が加わり、モンスター化していきます。この種の都市伝説は、伝わっていく間に尾ヒレがつくもので、元々は下校時にマスクをした挙動不審な女性を見た程度のことだと思われます。
 
幽霊の正体見たり枯れ尾花」という諺があるように、妖怪の正体なんて、そんなものです。鬼や天狗は、漂着して日本に住み着いた白人の姿を、一つ目小僧は、寺に預けられた不具の子の姿を、昔の人が噂で広めていく間に話を膨らませた結果だと推理できます。
 
口裂け女の件で興味深いのは、「CIAが噂の広がり方を検証するために流した情報」という説があることです。なるほど。情報の伝達速度、伝達地域、伝達内容の変化などのデータがあれば、情報戦略においては、かなり有利です。仮説の真偽はともかく、面白い見方です。
 
現代もネット上で様々なデマが飛び交っています。そのデマに飛びついたユーザーは、“情報強者”を気取って拡散に励みます。しかし、そのデマが何者かによる実験や策略のために流したものだとすれば、拡散に励むユーザーは、実験用モルモットや駒の一つに過ぎない“情報弱者”ということになります。そんな滑稽な身分に堕ちないように、ネットに接したいと注意します。
 
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