安保法案 与党側 あす委員会採決の方針
安全保障関連法案を巡って、与党側は13日、衆議院の特別委員会で中央公聴会が開かれたことから、採決に向けた環境が整ったとして、15日、委員会での採決に踏み切る方針です。これに対し民主党などは、15日の採決には応じられないと強く反発し、14日の委員会も欠席する方針で、与野党の対立が激しさを増しています。
安全保障関連法案を審議している衆議院の特別委員会は13日、中央公聴会を開いて外交や憲法などを専門とする有識者から意見を聞き、5月下旬からの法案の審議時間は110時間に達しました。
与党側は、委員会での採決の環境は整ったとしており、自民党の谷垣幹事長は、「そろそろ、締めくくりの総括質疑を考えていかなければならない。15日にも、そういうことが考えられ、重要な週となる」と述べ、15日、委員会での採決に踏み切り、16日にも衆議院を通過させる方針を示しました。
これに対し民主党の枝野幹事長が、「法案の成立を止めろという大きなうねりになっている」と指摘するなど、野党側は15日の採決には応じられないと強く反発しており、このうち民主党と共産党は14日の委員会について、「申し合わせた曜日以外の審議は認められない」として欠席する方針で、与野党の対立が激しさを増しています。
こうしたなか、維新の党の一部からは、与党側との間で一致点を見いだし、採決日程を来週以降に先送りできないか模索する動きが出ていて、自民・公明両党と維新の党は14日午後、対案などを巡って2度目の協議を行うことにしています。
しかし与党内では、政府案の修正などに応じるのは難しいうえ、維新の党がまとまって採決に応じる保証はないという見方が大勢で、与党側は維新の党との協議のあとに、野党側に対し15日の委員会での採決を打診したい考えです。
転載元:NHKニュースウェブ
【ここから私の意見】
安保関連法案採決の鍵を握るのは、維新の党の出方次第という状況です。クーラーの効いた涼しい国会内にいる議員の耳には、炎天下で蒸し暑い国会外で叫ぶ国民の声は届かないようですから。
日本国の命運を握る重要法案に、与党とともに賛成に回るということは、与党と連立したと見られても不思議ではありません。ところで、過去自民党と連立政権を組んだ政党について調べてみました。
自社さ連立政権(1994年~1998年)・・・日本社会党(社会民主党)、新党さきがけ
自自連立政権(1999年)・・・自由党
自自公連立政権(1999年~2000年)・・・公明党、自由党
自公保連立政権(2000年~2002年)・・・公明党、保守党(保守新党)
自公連立政権(2003年~2009年、2012年~現在)・・・公明党
公明党以外の政党は、「今どうしちゃったの?」という政党ばかりです。2009年の政権交代で、民主党・社会民主党・国民新党の連立政権が誕生しましたけど、国民新党も「今どうしちゃったの?」という政党です。
どうも権力に目が眩み、ポリシーを軽率に捨て、長いものに巻かれるような政党は、国民から見放されるようです。大手与党からすれば、自分の言いなりになって、使い捨てできる、都合のいい道具扱いです。
安倍自民党への不支持率が支持率を上回っているのですから、ここで自民党を裏切れば、維新の党は国民の信頼を得て、野党間の勢力拡大を図ることができます。起死回生の大博打です。もし、それができないならば、「橋下以外は素人だらけの烏合の衆」というイメージを払拭できず、消えていくでしょうね。
にほんブログ村 ニュース批評に参加しています(よろしければクリックを!)