先日、ショッピングセンターでライスミルクなる飲み物を買いました。


いとく鷹巣ショッピングセンターにて撮影
日本のコメ自給率は主食用で100パーセント(農林水産省資料より)。しかし、コメの消費量は昔より落ちているので、コメ余りの状態が生じ、米価は下がり続けています。その上、TPP(環太平洋連携協定)締結によりコメの関税がゼロになれば、外国産の安いコメが輸入されますので、もっと米価は下がり、日本のコメ農家は壊滅の危機に陥ります。
「そんなのどうでもいいじゃない」と軽々しく言えますか? 日本の穀物自給率は低く、海外からの輸入に依存しています。今以上に低下した場合、輸出国は気分次第で日本を“兵糧攻め”にできます。空腹に耐えかね、土下座して相手の靴を舐め、物乞いをするような国になりたいですか?

戦後間もない頃、アメリカから輸入された脱脂粉乳を給食で飲む児童たち
コメ農家を守るため(すなわち“食の安全保障”のため)、コメの需要を増やす努力が必要になります。米粉パンだけでなく、コメから作るライスミルクも、そうした努力の一つです。
そんな重いテーマを思い浮かべながら、ライスミルクを一口。…これはノンアルコールの甘酒です。甘酒には微量のアルコール分が含まれていますが、ライスミルクはそれを取り除き、サッパリさせた感じです。
正直なところ、もっとコクがないと、ミルク(牛乳)やソイミルク(豆乳)に並ぶのは難しい気がします。いつかソイラテ(豆乳入りのカフェラテ)に匹敵するライラテ(米乳入りのカフェラテ)が普及するように、更なる開発を進めてほしいです。