昔あった実話だそうです。秋田県内の某町長が行事に出席し、挨拶をすることになりました。
こうした行事での挨拶文は、役場の職員が原稿を書きます。国や自治体でも当たり前のことで、目くじらを立てるほどのことではありません。お偉いさんが全部アドリブで話していると思っている人は、どうかしています。
町長の挨拶が始まりました。「本日はお集まりいただき…」などと原稿をそのまま読み上げます。すると、町長は原稿のト書きの「(ここで一服)」を、声に出して「ここで一服」と読んでしまいました。
聴衆はキョトンとしましたが、事情を飲み込むと可笑しくてたまらなくなりました。しかし、そこは大人です。笑いを堪えて、その場をやり過ごしたそうです。勿論このエピソードは、家族への良い土産話になりました。
田舎の首長や議員なんて、地元の名家の二代目、三代目で金を持っていれば、バカでもなれます。中央政界みたいな政策論争なんてありません。彼らには「家業を継いだ」くらいの感覚しかないでしょう。それが田舎の民主主義です。
なぜ私がこんな話をしたかと言うと、この画像を見たからです。

声に出して「顔上げ拍手促す」と読まなくて良かったですね。