サザンオールスターズ『葡萄』⑥ | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

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このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

サザンオールスターズは今年6月でデビューから37年を迎えます。途中に活動休止期間もありましたが、息の長いバンドです。その歴史の長さを感じさせる作品が、アルバム『葡萄』に収録されています(歌詞は、各曲名をクリックすれば、sas-fan.netにリンクします)。
 
9曲目:東京VICTORY
 
2020年開催予定の東京オリンピックに向け、ネガティブな話題もあるけど、ポジティブで行こうという気持ちを歌った曲です。歌詞中の「希望の灯火(ともしび) それは金色(きん)に光る一番星」は金メダルの栄光を、「時が止まったままの あの日のMy hometown 二度と戻れぬ故郷」は原発事故後の福島を意味しています。サザンがデビュー時から使用しているビクタースタジオの屋上からは、国立競技場が見えます。それ故、オリンピック開催に伴う競技場改修は、彼らにとって時代の流れを感じさせるのでしょう。タイトルの「VICTORY」には「VICTOR(ビクター)」が含まれています。
 
 
サザンお家芸のエロソングであり、古き良き日本の芸能界の匂いがする曲です。芸能人水泳大会が放送されていた頃の大磯ロングビーチのイメージです。デビュー当時のサザンは色物扱いされ、テレビの歌番組に頻繁に出演していました。一発屋で消えると囁かれながらも、現在の地位を築きました。それは、「チャコの海岸物語」で歌われたような桑田の昭和歌謡へのリスペクトと、渡辺プロ(ナベプロ)出身の大里洋吉(現アミューズ会長)が志向するエンターテインメント像が、奇跡の出会いを果たしたからだと思うのです。
 
To be continued......
 
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