【映画評】チャイナタウン | じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

じゃんご ~許されざるおっさんの戯言ブログ~

このブログは、田舎で暮らすおっさんの独り言を日々書き綴っています。ブログタイトルの「じゃんご」とは秋田弁で「田舎」のことで、偶然にもマカロニウエスタンの主人公の名前でもあります。何となく付けてみました。お時間があれば、広い心で御覧になってください。

イメージ 1
 
アメリカ西海岸最大の近代都市としての様相をととのえつつあった1930年代のロサンゼルスを舞台に、政治的陰謀に巻き込まれた私立探偵の活躍を描く(映画.comより引用)。1975年日本公開作品。監督はロマン・ポランスキーで、出演はジャック・ニコルソン、フェイ・ダナウェイ、ジョン・ヒューストン。
 
ニコルソンが私立探偵役を演じるハードボイルドです。抑えた演技が渋いです。ニコルソンと言えば、『シャイニング』や『バットマン』のクレイジーな演技が強烈だった私にとっては意外な姿です。散髪屋で仕入れた下ネタを披露するシーンでは、ハイテンションでしたが。
 
ダム建設の闇を描く本作は、現代日本ならば、原発建設の闇に置き換えられます。黒木和雄監督の『原子力戦争 Lost Love』みたいになりそうです。ただし、『東京原発』以後、仕事がない山川元監督や、『希望の国』を撮ると言ったら、スポンサーが引き潮の如く去った園子温監督のようなリスクを背負える、映画人がいればの話です。
 
全体的にモヤモヤした話です。主人公は完璧なヒーローではなく、敵の存在は直ぐにはっきりと示されません。迷宮のような映画を主人公とともに彷徨って、ドロドロした結末にたどり着きます。『イージー・ライダー』のニコルソンと、『俺たちに明日はない』のダナウェイの共演ですから、ハリウッド的明瞭さを拒否したのかもしれません。
 
★★★☆☆(2015年2月6日(金)DVD鑑賞)
 
こちらもご覧ください。
Yahoo!ブログ「**☆(yutake☆イヴのモノローグ)☆**」http://blogs.yahoo.co.jp/yutake2415/39065034.html
Yahoo!ブログ「fpdの『映画スクラップ帖』(名作に進路を取れ!)」http://blogs.yahoo.co.jp/fpdxw092/62260114.html
 
怪優ジャック・ニコルソン出演作品はこちらでお探しを
イベントバナー