リバース・エッジ 90年代の象徴 | 圭一ブログ

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圭一のブログです。1984年宮崎県生まれ

リバーズ・エッジ (Wonderland comics)/岡崎 京子


90年代(80年代が終わってからの、という意味を含めて)の若者の姿を
鋭利な刃物の端っこみたいに捉えた、個人的に非常に重要な作品。

「平坦な日常を生き延びること」という詩が出てくるけど、
90年代のティーン・エイジャーにとっての、生きるということを
これほど適切に捉えた言葉はない。

同時期に「若者のすべて」というドラマがあって、
これも若者が陥りやすい不幸がまんべんなく描かれているけど
こっちのほうが断然生々しい。

生きることと死ぬこと、不幸であることとそうでないこと、
その境目の曖昧加減。
それがこの時代をいちばんひりひり表す空気なのかも。