アバター | 圭一ブログ

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圭一のブログです。1984年宮崎県生まれ

当初、僕はこの映画を単なるハリウッド映画、大衆向けの娯楽映画、タイタニックやハルマゲドンみたいに中身がスカスカで頭の中身もスカスカの人間が泣いて喜ぶ類の映画だと思っていました。

ところが、空前の大ヒットだと世の中が沸き、僕の知り合い数名も大絶賛するようになるにつけ、これは一度観てみたいと思うようになりました。

自分なりに分析した結果、これは映画そのものに価値があるわけではなく「3D映画」という新しいジャンルの価値に対して世界中が注目しているのだろうと結論しました。3Dテレビを普及させたいという大人の事情も絡んでいるのではと想像力も豊かに膨らみました。

しかしその実、想像力なんてアバター上映時間162minのうち1min程度も持ち合わせていなかった小生、頭から「ストーリー自体はたいしたことがない」と決め付けてしまっていました。

そして川崎のIMAXシアターへ。






に ん げ ん は も う お わ り だ !



映画館を出て、息も絶え絶えになった。

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映画の途中で、もう人類は引き返せないのだから僕の人生なんてリセットしてしまおうとすら思ってしまった。

惑星パンドラの先住民族を、野蛮な未開人とみなして侵略する人類。
彼らが神聖視する土地には、地球で膨大なカネになる鉱石が埋まっている。

主人公は下半身不随になった海兵隊員。事故死した兄の代わりに、先住民族の肉体を模した「アバター」を操って
先住民族と共に生活し彼らの信頼を得る、という指令を受ける。
武力ではなく外交によって、冨を搾取しようという企み。

次第に感情移入し、彼らの側に心が傾く主人公。
足も動くし、高い身体能力を持ったアバターに乗りうつって、おとぎの国のような星で暮らすのは
まるで仮想現実の中にいるよう。
過酷な試練を次々とパスし、族長の娘と恋に落ちる。

予定を繰り上げ、軍は侵略を始める。
日本の皇居やイスラムのメッカばりに神聖な場所を無造作に踏み潰す近代兵器。

主人公とその仲間たちは、軍に刃向かう。
パンドラの生態系を研究している博士は
「この惑星の本当の価値は、鉱石ではなく自然にある」と主張。

パンドラの植物は、人間の脳並みの高度な情報伝達機能を有しているのだった。
(よく分からんが、多分ノーベル賞を10回くらい取れる大発見ではあるまいか)
答えて曰く、軍の偉い人(ケンカが弱そうでネズミみたいな顔つきの見るからに嫌な男)がのたまう。
「君たち、ヤバイ草でも吸ったのか!」
トラウマ1。

そして繰り広げられる大量破壊、大虐殺。
資本と労力を膨大に使った3D大画面で、最先端の技術を用いたリアルな3D大画面で発射されるミサイル。炎。
トラウマ2。

主人公はアバターを操り、星中の族をまとめ、軍と戦うのであった。
しかし状況は馬に乗った武士と鉄砲、銃を持った白人とヤリを持ったインディアン。
勇敢な仲間たちはあえなく散っていく。
これも資本と労力を膨大に使った3D大画面で、しかもスローモーションでみせられる。しかも俺、最前列。
トラウマ3。

しかし奇跡が起きて、星中の動物が主人公たちに力を貸してくれ、軍を追い払うことに成功。
スタンリー・キュービックの「フルメタル・ジャケット」の鬼軍曹を2001倍マッチョにしたような大佐は敗北を潔しとせず、
ガンダムのモビルスーツのような兵器を用いて主人公と一騎打ち。
大佐、勝ちそうになるもギリギリのところで破れる。
最後の一言が凄い。




「どうだ、人類を裏切った気分は?!」



トラウマ4。




「どうだ、人類を裏切った気分は?!」



みなさん、ぜひともこの映画を観てください。