人間の祖先はティラノサウルス | 圭一ブログ

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圭一のブログです。1984年宮崎県生まれ

温暖化の次は、生物多様性がブームになりそうな予感がする

今日この頃ですが、こんなニュースが出ましたね。


【哺乳類の4分の1、人間が原因で】
10月6日 毎日新聞


 各国政府や非政府組織(NGO)などで構成する国際自然保護連合(IUCN)は6日、世界の哺乳(ほにゅう)類のうち4分の1は絶滅の危機にあるとの調査結果を公表した。人間活動の影響による生息地の消失や環境の悪化が最大の原因と指摘している。

(中略)

 一方、IUCNは最新の絶滅危惧種に、哺乳類を含む動植物4万4838種のうち、38%の1万6928種が分類されると発表した。


俺が疑問に思ったのは、「動植物のうち38%が絶滅の危機」ではなく

「哺乳類の25%が絶滅の危機」が見出しになっていること。

重大な危機なのは、むしろ前者ではないのだろうか?


この見出しの狙いは、恐怖を喚起することであろうが、

全動植物のことよりも、哺乳類に絞った方が切実さが増す、ということだろうか。

世間一般の認識がそうだとしたら、ちょっと面白い。


野生生物はどっぶりと食物連鎖の中に生きているわけだから、

食物連鎖の上の方に位置している哺乳類にとって、

他の動植物が少なくなってしまうことは、生存の基盤が大きく揺らぐということ。

哺乳類の25%が絶滅の危機でも、他の生物が絶滅しなければ

いずれなんとかなるんじゃないのか。


また、哺乳類がそんなに人間にとって親しみがあって、大切な存在か?

あくまで相対的に、ということだけれど。

医薬品や工業原料なんかの経済的なサービス、

食料や土壌や酸素なんかを提供してくれているのは

哺乳類以外によるところが大きい気がする。

まあ生態系の頂点に立つ存在がいなくなってしまうことが、

一番生態系に悪いってこともあるのかもしれないけどね。


たかが見出しだけども、

生物多様性への理解の低さと、人間のエゴが見え隠れする。


楳図かずお「14歳」では、人間はティラノサウルスの祖先なんだぜ?