プロの領分、アマチュアの領分 | 圭一ブログ

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圭一のブログです。1984年宮崎県生まれ

今まで、友人と飲んでいた。

友人は、大学四年生、就職活動に失敗し、恋人にも別れを告げられ、

卒業も危うく、社会に適合できる気配もなく、特にやりたいこともない。

田舎に帰っても、あまりに田舎のために仕事もない。

西荻窪の戎という、焼き鳥屋でひとしきり話したあと、

そいつの家で部屋の電気を真っ暗にして、日本酒をひたすら飲んだ。


話しているうちに、自分も憤まんやる方なくなり、平衡感覚もなくなってきた。

帰宅して、目の前にあるのは、ずっと前から気になっていた、あいつ だけ。


ついに、食べてみた。


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かすかに、ミルクの匂い


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とりあえず、異常なし


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食した後、かすかに気持ち悪くなった。

しかし落ち着いてみれば、今の気分にぴったり。


甘ったるく、ぴりりと辛い。

しかし普通のカレー味をこよなく愛する私としては

うーん、

噂は噂のままでいて欲しかった。


サブカルチャーがメインカルチャーになった時

その牙はもがれるのか・・・


さらに先日、六本木あたりで

出版関係の仕事をしている友人と美術館めぐりをしていた。

日本の同人誌を、中国に輸出できないかと検討しているそう。


ハイカルチャーにふれながら、

サブカルチャーがメインカルチャー化していくことについて語っていた。


サブカルチャーは、時代の先端を捉えているがゆえに、

メインカルチャーとはなりえない。

だけど漫画なんて、一昔前にはサブカルチャーの代表格だったのに、

今は漫画を恥ずかしがりながら読む人なんていない、

電車の中でも堂々とみんな読んでいる。


酩酊の中で、奇妙なラーメンをすすりながら思ったのは、

物質的に満たされた人間が、最終的に行き着く精神的な着地点について。

つまり人間は、先に進んでいるのだろうか、それとも退化しているのであろうか。

しかしそれにしても、このカップヌードルは、濃厚である。