僕の中で、
プログレ御三家といえば
ピンクフロイドのThe dark side of the moon (狂気)
キングクリムゾンのIn the court of the Crimson King (クリムゾンキングの宮殿)
イエスのClose to the Edge (危機)
です。
どれも、非常に有名なアルバムで、ジャケットだけ見たことある人というのもかなり多いのではないでしょうか。
まずはピンクフロイドのThe dark side of the moon (狂気)から。
1973年に発売された、ピンクフロイドの7枚目のアルバムです。
このアルバムは「人間の狂気」をテーマにしたコンセプトアルバムであると言われております。
哲学的なメッセージ性も強く、僕は非常に好きなアルバムで、とりあえず聞いてみてください。
http://www.youtube.com/watch?v=328WhjAXpcs
※絶対に飛ばし飛ばし聞かないで、最低、10分までは聞いてもらえるとうれしいです。
当時の日本の音楽業界では邦題をつけるというのが普通であり、
このアルバムも「狂気」という邦題がついております。
「The dark side of the moon 」 が、なぜ 「狂気」 なのか?
欧米人にとって、「月」が、狂気の象徴であることは自然なことなのです。
たとえば英語で「lunetic」というのは「狂気的な」と訳しますが、
「lune」というのは三日月上の「月」を指します。
あまり詳しいことは、今も議論があるくらいなのですが、とりあえず狂気についてのアルバムなのです。
1トラック目「Speak to me」の心臓の鼓動や3トラック目「on the run」などサンプラーもなかった当時、どうやってこのような音が出したのか。
2トラック目「Breathe」の気怠い空気感、
Run rabit run,
Dig that hole, forget the sun,
And when at last the work is done
Don't sit down, it's time to dig another one
という台詞は今でも自分に置き換える人も多いのでは。
4トラック目Timeの入りは久々に聞いた今でも度肝を抜かれる、ロックナンバー。
Breatheに比べて力強く歌われており、怒りも感じられる。
時間に関するメッセージ性も強く、「run」というキーワードは3トラック目とも相関する。
そのまま流れるように5トラック目Breathe(Reprise)へ。
この流れを初めて聞いたときの感動は凄まじかった。
こういう感動は曲を断片的に聞いていても生まれません
そしてA面ラストの6トラック目「The great gig in the sky」
日本題「虚空のスキャット」
それまでの気怠い空気感、Timeでの怒りなどを解消するような、スキャット。
鳥肌がでます。
以上A面についてです。
シングルカットもされたMoneyを含むB面は次回に。