「犬神家の一族」 | DJ TATSUTA Official Blog「FUNK CITY」 Powered by アメブロ

「犬神家の一族」



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昨夜、FUNKCITY Networkの放送後、夜中の3時過ぎ位から


ケーブルテレビで、オリジナルの「犬神家の一族(1976年)」をやってたんで


先日、たまたま2006年版の「犬神家の一族」を見たので


両方を比較したくて、最後まで見ちゃいました。




結論から言うと、やっぱオリジナルはスゴかった…





死体を再現する特撮の技術や、スケキヨの特殊メイクなんか


今よりも確実にショボイんだけど


70年代特有のフィルムの暗い質感によって


そのショボさすら、恐怖を演出する素材の一部となってて


とっても怖い。



子供の頃、見ても怖かったけど、大人になっても怖い。


それと、石坂浩二、島田洋子、高峰三枝子、草笛光子など


出演する役者達も演技に脂が乗ってて、役柄にピタリとハマった感じ。


ちょい役の、三木のり平ですら、ピタリとハマってたわ。



やっぱ名作と言われるだけあるね。







それに比べると…


比較してわかったけど、2006年版はキツイねぇ。


市川崑監督の拘りらしいけど、1976年版も、2006年版も


主人公の金田一を石坂浩二が演じるのって若干、無理があるよね。


一応、金田一は年齢不詳?ってことで


意味的に着地はしてるんだろうけど、ヘイちゃん(石坂浩二)は


実年齢的だと金田一にしては貫禄出すぎでしょ。


金田一は中年じゃなく、青年であって欲しいわ。




それと、角川、東宝、製作協力の日本テレビなど


イロイロなシガラミが多すぎて、


演技もままならない林家木久扇や、三谷幸喜


無意味にかわいすぎる深田恭子など


俳優のセレクトも、ビミョーだったし


あと、血の色がわざとらしく赤かったり


オリジナルの特撮を意識した演出も的を外した感じ。





俳優、演出、時代の空気、当時の技術など


イロイロな要素が組み合わさって


オリジナルが名作と呼ばれてるのに対して


リメイク版は、イロイロな要因が足を引っ張って


凡庸な作品に仕上がってる気がしたよ。






これから「犬神家の一族」を見る機会があるなら


確実にオリジナル版から見たほうがいいよ。






ちなみに、テーマ曲は両方とも大野雄二っす。



これは間違いない。