「 Barf Out-thee deadman’s curve 」


thee deadman’s curveを聴いてはならない by SillyBOY





【thee deadman’s curve法度】


「thee deadman’s curveを人にすすめてはならない」

言わずもがなだがthee deadman’s curveを人にすすめてはいけない。

そもそも受け入れてもらえることなど皆無。

それどころかすすめたことでその人との人間関係が悪化することは目に見えている。

万が一、気に入ってもらえたとして、そんな奴はまともじゃないからこっちから人間関係を切るべきです。

つまりどの道、友人をひとり失うことになります。


「thee deadman’s curveのことを口外してはならない」

些細なことであれthee deadman’s curveのことは口にしてはいけない。

SNSなどで記載するのも同じく。

それがきっかけでthee deadman’s curveを気に入る人が現れたとしたら、日本の音楽業界にとって悪影響である。

thee deadman’s curveは独りで楽しむものであり、しかも隠れキリシタンの如くthee deadman’s curveを世間に認知させてはいけない。

知ってる人だけが知っている。それこそがthee deadman’s  curveの粋な楽しみ方である。


「thee deadman’s curveを他人に聴かせてはならない」

まさに拷問。非道行為。

免疫のない者は神経を害し、培ってきた価値観は崩壊し、あとは廃人となるのみ。

手元にある「世界拷問史」灰田安奈 著(視写文庫)には「イタリアのマフィアの世界では、裏切り者への制裁、もしくは情報を吐かせるときにthee deadman’s curveを大音量で聴かせる」と記載されている。


「thee deadman’s curveを口ずさんではいけない」

イヤホンをしながらthee deadman’s curveを口ずさむなどという行為は、破廉恥極まりない行為である。

thee deadman’s curveのリリックのどこを口ずさんでも周囲から破廉恥であるか、異常者の戯言と認識される恐れがある。

周囲の中に常識人がいた場合は通報される危険すらある。

つい最近も満員電車の中でthee deadman’s curveを口ずさんでた男性がネットに晒され、通報により拘留されたのは記憶に新しい出来事だ。


「thee deadman’s curveのLIVEに誘ってはいけない」

では逆に聞こう。

「あなたは危険思想のある宗教団体のセミナーに誘われたらどうしますか?」と。

thee deadman’s curveのLIVEに誘うというのはそういう事なのです。

あくまでも自己責任において、各自が信念のもと集い、他人と関わることなく集団的孤立を厳守しながらthee deadman’s curveの世界に侵されることのみが許される行動なのです。


【よくある質問】

・thee deadman’s curveの事を聞かれたら?

「知らぬ、存ぜぬ」を貫きましょう。あなたの生活、地位、名誉を守るためです。腕の1本くらいは失ってもいい覚悟で黙秘を貫いてください。


・thee deadman’s curveを身内が聴いていたら?

すみやかに「thee deadman’s curveを根絶する会」が主催する緊急ダイヤルに連絡し、指示に従ってください。緊急を要します。ためらっている暇などないのです。特に未成年の場合は「聴いているかな?」でも電話するべきです。


・thee deadman’s curveが好きなことを他人にばれてしまったら?

金銭で解決しましょう。相手の言い値を支払うのです。

お金で解決できるなら御の字です。


以上のことから、thee deadman’s curveは聴いてはいけないのです。

正確には聴いてもいいが、個人的な趣味として聴いてください。

ノイジーで暴力的な音、気怠さと憂鬱なビート、

狂気じみた哲学者と、患った文学者のような表現。

thee deadman’s curveは未来を憂う詩人なのか、

それとも人々を罵倒する死人なのか。


あなたがすべての世界観から隔離された私人として判断すべき作品なのです。