メリクリ〜\(^o^)/ | DJ K-TARO OFFICIAL BLOG「BRING SOME SPECIALS」

メリクリ〜\(^o^)/

みっなさーん\(^o^)/

メリークリスマースクリスマスツリー

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クリスマスにちなんだ
アメリカンジョークがきいた下ネタ見つけたんで
どーぞ笑


来年小学校に入学するマーティの母、モニカは、ヒストリック・ルート66(旧国道)沿いのカフェ、

『マザー・ロード』でウェイトレスをしている。



スプリングのきしむスツールに、油シミだらけのカウンター。

所々破れた本革ソファが置かれた、6席ばかりのボックス席。

この店自身が、ヒストリックな(過去の)産物とも言えるカフェ。



利尿作用など微塵も考慮しないラージ、いやヒュージ(巨大)なコーヒーに、

安物の油で黒くすすけたサニーサイドアップと、脂身だらけのソーセージ。

こいつに、ジェリー・ビーンズ並みの激甘フレンチ・トーストを加えた、

ブレックファスト・スペシャルってのが、せいぜいこのカフェの売りだ。



他のメニューは?なんて愚問はなしだ。

試してみるのは勝手だが、その前に、仕事の速さで有名な保険屋のジャックを紹介するよ。

つまりは、ミス・モニカのカフェは、この町同様サビれてるってこと。



当然ながら、モニカの週給は、150~200ドルってとこで、家計は常に火の車。

財産といえば、錆だらけのMAZDAと、クッキーの空き缶貯金だけ。

そんなつつましく暮らす親子にも、個人消費底上げの国策とも言えるクリスマスは、

税金同様平等にやってくる。



言うまでもなく、空き缶のニッケル(5セント貨)とダイム(10セント貨)が、母子2人の苦しい

12ヶ月をねぎらうプレゼントに化けることとなる。



ところで、マーティの父親がこの町を去ったのは、マーティのおしめが取れるずっと前の話だ。

ルート66がいかに旧道だろうと、この国のいろんな町と町を結んでいるはずだが、

この町は通り過ぎるだけの町だ。



出て行く奴、通り過ぎる奴はいても、入って来る奴なんていやしない。

そんな間抜け野郎もなかにはいるが、渡り鳥よろしく早々にオサラバさ。

おまけに、この町は磁場まで錆び付いてるらしく、そいつらが帰巣本能を発揮して

再び飛来することはまずない。



マーティの親父もその口で、聞いたこともない東部の町から来て、子作りを終えると、

雁のようなコンボイの群れに紛れて、とっとと飛び去っちまった。



と言うわけで、マーティは父親を知らない。



父親を知らないってことは、サンタクロースの正体も知らないってことだ。

そんなマーティを不憫に思い、サンクス・ギヴィングが終わると、モニカは誰彼かまわず、

サンタ役を探し始める。



おっと失礼、誰彼かまわずじゃねぇ。慎重に、だ。

男好きのするモニカの顔と、28歳のグラマーなボディーに、町中の男達の眼が輝き出すのは

このころだ。



自動車修理工のダン、配管工のスティーヴ、電気技師のエリックに、雑貨屋のアル、

中古車販売のジョージ。



この5年間の、世界一ラッキーなサンタどものヒストリー(記録)だ。

何しろ子供(マーティ)が寝静まった後の聖なる夜に、サンタ役を終えた男と、女が

一つ屋根の下だぜ。



何が起こるのが自然かは、お堅い神様にだって想像がつくはずだ。

ってことは、モニカもそのつもりってことさ。

おっと、聖人君子だって、このモニカのツマミ食いを責めることは出来ねえぜ。

そいつは、【平等に幸せを追求する権利】を保障する憲法への冒とくってもんだ。



これだけでも十分ラッキーなサンタだが、更に都合の良いことに、モニカは渡り鳥みてえな

亭主の帰巣を信じていて、特定の男と関係を続ける気は、端(はな)からない。



後くされナッシングなのさ。

男にとって、これほどのクリスマス・プレンゼントがあるかい?

サンタクロースどころか、サンタモニカ様々さ。



通り過ぎるだけのこの町に俺達が残り続けるのも、ヒストリック『マザー・ロード』が

発がん性物質の塊を吐き出し続けられるのも、このモニカのせいなのかも知れない。



さて、次の30億分の1のサンタ役は誰が射止めるか?

町中の男達の関心は、今年もその一点に集まっていた。



迎えた12月25日の朝、モニカは例年通りマーティを連れて出勤した。

常連達お待ちかねのモニカお手製クランベリー・パイが、年に一度、

クリスマス・スペシャルとして、『マザーロード』のメニューに載る。



あのヘビーな朝食とオサラバできるこの日を、マーティも楽しみにしてるってわけだ。

カウンターの特等席へ腰掛けたマーティに、常連の一人が話しかけた。



「マーティ、今年のサンタさんのプレゼントは何だったんだ?」

「すごいよ。トランスフォーマーのオプティマス・プライムだったんだ! 

コンボイからトランスフォームするやつ」

「コンボイか…。そいつはよかったな」

「ねぇ、サンタさんとマムが夜中に話してたんだけど、ホケンって何なの?」



常連達の眼の色が変わった。

互いに目配せをしてうなずく。確認の言葉はいらない。

今年のサンタは、保険屋のジャック。



「事故にあっても損をしない、おまじないみたいなもんさ」

「な~んだ。おまじないか。あとね、今年のサンタは少し変だったんだよ」

「何がだ?」

「マムがまだ、『今行く(アイムカミング)』って叫んでるのに、いつものサンタより、

かなり急いで行(イ)っちゃったみたいなんだ」



カフェ中のコーヒーが飛沫と化して吹き出される中、俺は言ってやったね。

「そのサンタは仕事が速いのさ」



お後が宜しいようで笑
ではこのへんで

ばいなら~バイバイ

素敵なクリスマスを~笑

END

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