「健KOO第一!!」DJ KOOさんが語る、「主治医が見つかる診療所」の企画で脳動脈瘤を発見した経緯とは?

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医療に関するさまざまな悩みに、現役医師たちがヒントをくれる知的エンターテインメントバラエティ「主治医が見つかる診療所」。その中でも人気の企画が、「芸能人徹底検査!人間ドックスペシャル」です。


昨年放送された第18弾で、DJ KOOさんに思わぬ病気が見つかりました。なんとそれは、「脳動脈瘤」だったのです。放っておくと、くも膜下出血の恐れがあり、さらにDJ KOOさんの場合は、動脈瘤がすでに大きくなっていて視神経を圧迫している可能性があり、将来、失明する恐れもありました。


番組レギュラーの脳神経外科・上山博康先生のアドバイスなどにより、DJ KOOさんは、すぐに手術を決断します。その後、すみやかに北海道にある上山先生の札幌禎心会病院で治療を受け、無事仕事復帰。2018年3月1日(木)放送では、すっかり元気になった姿とともに、手術当時の様子に密着します。その放送に先駆けて、手術の時の心境について、DJ KOOさんにお話を聞きました。



まさか自分が!と受け入れられなかった


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もともと頭痛持ちではあったものの、DJの仕事も精力的にこなし、何の問題もなく日常生活を送っていたDJ KOOさん。番組で「脳動脈瘤がある」と知った直後は、「まさか自分が!?」と、状況を把握できずに苦しんだといいます。


DJ KOO:収録後、上山先生から詳しくご説明いただいたのですが、自分が今どんな淵に立たされているのか、すぐには理解できませんでした。僕には妻と1人娘がいるのですが、何よりも家族が病気を知ったら、どんな思いをするだろうと思うと、本当につらくて......。


番組が終わったらいつも妻に電話をかけますが、その日も妻に電話をすると、「どうだった?」と聞かれたので、「実は病気が見つかって、脳動脈瘤があるらしい。家に帰ったらちゃんと話すよ」と伝えたんです。


そして、家に帰ったときにはすでに、妻や娘がネットで脳動脈瘤について一生懸命調べてくれていました。この先どう治療していけばいいのか、その場では結論が出ず、「明日また話そう」となったのですが、その夜はさすがに眠れませんでしたね。


家族と話し合った結果、DJ KOOさんは手術を受けることを決めました。迷わず上山先生の病院を選択し、すぐに札幌に向かうことに。

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DJ KOO:上山先生は家族の前で、とても丁寧に話をしてくださいました。「難しい病気だけれども、私がやれば大丈夫だから」という心強い言葉をいただき、その言葉は家族にも大きく響きましたね。それまでは病気と聞いて、どうしてもマイナス思考になりがちでしたが、それを聞いてからは「手術をすれば良くなるんだ!」と前向きになることができたので、上山先生には感謝しています。


さらに、DJ KOOさんは、手術前に妻から「あなたは運がいいから大丈夫!絶対成功するから」と心強い言葉をかけてもらったことも、大きな励みとなったといいます。



病気のおかげで家族との絆が深まったぜ、Yeah!


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上山先生の病院での手術は無事成功し、仕事復帰が叶ったDJ KOOさん。手術が終わった後は、どんな心境だったのでしょうか?


DJ KOO:妻は入院時からずっとそばにいてくれたのですが、娘は受験生なので、東京に1人で残っていたんです。でも、手術の日だけは立ち会いたいと、当日は札幌まで1人で飛行機に乗って来てくれました。親としては病気で苦しむ姿を子どもには見せたくないという思いもあったのですが、家族が近くで見守ってくれたことは、すごく励みになりましたね。手術が終わって僕が出てきたときは、娘は号泣していたらしいです。手術を経験して、家族の絆がすごく強まったと感じています。


家族の助けのおかげもあり、病気に立ち向かうことができたDJ KOOさん。娘さんとのこんな素敵なエピソードも聞かせてくれました。

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DJ KOO:入院中は音楽を聴きたいとは思いませんでしたが、手術が終わって2日目に、時間が長く感じるので、「音楽を聴こうかな?」と思ったんです。娘がいつも受験勉強をしながら音楽を聴いていたので、「何でもいいから聞かせてくれよ」とスマホを借りました。プレイリストを開いたら、全部TRFの曲だったんです(笑)。18歳の子が、いつも勉強しながらTRFの曲を聞いてくれてたんだ......と思って、それもすごく嬉しかったですね。


とても素敵なご家族ですね。命の淵に立たされるような大きな経験をして、価値観にも大きな変化があったそうです。


DJ KOO:手術後はすぐに普通に会話ができましたが、血を逃すために、頭から管が出ているような状態で、外には出られなかったんですね。10日くらいしてはじめて外に出たときに、自分で歩き、こうして空を見て外の空気を吸えることがどれだけありがたいことかを実感しました。それは初めての経験でしたね。いただいた命を、粗末にしてはいけないという意識が生まれました。
また、例えば寒いところから急に温かいところに行ってはダメだよとか、肉の食べ過ぎに注意、早期発見が大事など、今回病気を通じて得た知識を、今度は多くの人に伝えていきたいと思っています。


DJ KOOさん、素敵なお話をありがとうございました!取材中に、9月の人間ドックスペシャルで一緒に出演した遼河はるひさんが通りかかり、「KOOさん!ご無事でお会いできてよかったです」と声をかけられるひと幕も。DJ KOOさんも、「おかげさまで今日は明るくいきますので!」と笑顔。みんなが、DJ KOOさんの帰りを待っていましたよ!


DJ KOOさんの手術の様子は2018年3月1日(木)夜7時58分~「あなたと家族を守るための脳卒中徹底予防2時間SP」と題し、詳しく放送予定です。お楽しみに!


番組名:「主治医が見つかる診療所」
放送日時:毎週木曜夜7時58分〜
司会:草野仁、東野幸治 
アシスタント:森本智子(テレビ東京アナウンサー)
ゲスト:井森美幸、坂下千里子、DJKOO、中川家礼二、遼河はるひ  ※五十音順


番組主治医:秋津壽男(循環器内科)、上山博康(脳神経外科)、丁宗鐵(漢方)、中山久德(内科・リウマチ科)、南雲吉則(乳腺外科・形成外科)、姫野友美(心療内科)※五十音順
番組ホームページ:http://www.tv-tokyo.co.jp/shujii/