バーナード・ハーマン『地球が静止する日』
最近のNHKニュースですが未確認飛行物体、いわゆるUFOについてアメリカ政府はアメリカ軍のパイロットなどから新たな目撃情報が360件余り報告されたと明らかにし、詳しい分析を進めるとしています。
ケネス・アーノルドの『フライングソーサー事件』など第二次世界大戦後UFO問題はいろいろと語られてきた。しかし戦時中も『フー・ファイター』なる謎の飛行物体を戦闘機乗りたちが多数目撃している事実もあります。表立って出てきはしませんが現在のジャンボ機のパイロットも何らかの『謎の飛行物体』を目撃しているのでしょう。『UFO=宇宙人の乗り物』というイメージが短絡的についてしまってはいますが自然現象など科学的な方面からの考察も必要かと思います。歴史家としての意見ですがアメリカのUFO問題は大戦での敵国日本を破ったことで、じゃ、今後何が脅威、仮想敵国か?と言った時にそれは宇宙からの侵略者だ!ってのがあったと思う。オーソン・ウェルズのラジオ番組の火星人襲来のパニックはそういう脅威がアメリカ国民に浸透していたことを物語る。テレビ番組のSF、対ソ連との宇宙開発競争もそれに拍車をかけたのでは?ロズウェル事件やグレイタイプの宇宙人などのUFO文化が生み出された背景には歴史の浅いアメリカが歴史の長い日本文化に対してコンプレックスを抱いておりそこから『俺たちには優れたテクノロジーUFO文化があるよ!』と生み出された物ではないのか?との事が言えるのかもしれません。