以下、ウィキペディアからの引用です。

 

 


1850年初夏、ギリシャ・アテネ在住の英国(ジブラルタル)籍のムーア人系ユダヤ人商人ドン・パシフィコは、その前年に反ユダヤ主義者に邸宅を焼かれて財産を奪われた件で巨額の賠償金をギリシャ政府に要求したが、ギリシャ政府はこれを拒否した。パシフィコはイギリス外務省に助けを求めた。
 
ちょうどこの頃イギリスとギリシャはイオニア諸島の領有問題で争っていたため、パーマストン卿はこの事件をギリシャ恫喝の絶好のチャンスと見た。英国艦隊をピレウス港に派遣し、パシフィコの要求に応じるようギリシャ政府を恫喝した。ギリシャ政府はこの恫喝に屈服し、パシフィコに賠償金を支払い、またイオニア諸島のイギリス領有を認める羽目となった。
 
このパーマストン卿のやり方をフランスやロシアが批判し、国内でもヴィクトリア女王や野党が批判した。女王は「一個人の利益のために国家全体を危険に晒してはならない」と訓戒した。貴族院はパーマストン卿不信任案を決議した。庶民院でもピール派のウィリアム・グラッドストン、保守党のベンジャミン・ディズレーリ、急進派のリチャード・コブデンら野党議員が鋭く批判した。
 
これに対してパーマストン卿は6月25日に答弁に立ち、次のような歴史に残る演説で反論した。
 
As the Roman, in days of old, held himself free from indignity, when he could say, Civis Romanus sum, so also a British subject, in whatever land he may be, shall feel confident that the watchful eye and the strong arm of England will protect him from injustice and wrong.
 
和訳:古のローマ市民が『私はローマ市民である』と言えば侮辱を受けずにすんだように、イギリス臣民も、彼がたとえどの地にいようとも、イギリスの全世界を見渡す目と強い腕によって不正と災厄から護られていると確信できるべきである。

 
この英国民の自尊心をくすぐる演説は圧倒的な世論の支持を受け、たちまちのうちにパーマストン卿は国民的英雄となった。この演説には野党議員さえもが感動し、グラッドストンは「並はずれた名演説」と評し、ロバート・ピールは「我々の誰もが彼を誇りに思わずにはいられなかった」と評した。
 
情勢は逆転し、庶民院は46票差でパーマストン卿不信任案を否決した。

 

 

 

以上。引用終わり。

 

 

 

日曜日に知り合いから教えていただいたエピソードです。

 

さて、拉致問題は、横田滋さんが亡くなられ一時報道されましたが、いままでと同様、これからもまた忘れ去られてしまうことでしょう。

 

それこそ、芸能人のどうでもよい醜聞よりも、よほど報道してほしいのですが。

 

 

こういう発言をする政治家と、

 

それを支える国家意思と軍事力、

 

戦前の日本人にはあったと思うのですが、残念でなりません。

 

横田さんには、申し訳ないとしか思えない。

 

 

 

例えば、拉致被害者10名救出するために、自衛隊隊員が1000名死亡する可能性があるとする。

 

政治家はどう判断すべきだろうか。

 

政治家はいつでも人の命を天秤にかける判断を迫られるが、

 

私は、人の命よりも大切な国家意思というものがあると思う。

 

 

 

仮にそれが嫌だと思うのなら、

 

それこそ北の要人をさらってきて、交換交渉という手段だってとれるだろう。

 

それくらいの心がまえがある国家なら、キム正男をみすみす解放なんか絶対にしなかったんだろうが。

 

 

 

PS

 

めぐみさんの弟さんの発言をメディアは総じて無視していましたが、

 

メディアに対するもともとない信頼は、今回で完全になくなりました。

 

テレビはもうスポーツと天気とアニメくらいで、もう用はないかな…