学校の勉強が面白くない、と思っている人へ。
勉強がつまらない、のではない。
本当は、自分がつまらない学生、でしかないのだ。
以下の英文と日本語訳を読んでもらいたい。
Be sure of this: if you find the small town dull, the lack is in you.
You no doubt bore the people.
忘れないでほしい。もしも小さな町がつまらなく思えたら、悪いのはあなたの方だ。
あなたは間違いなく、周囲の人に退屈な思いをさせている。
東大の入試問題から。
都会が楽しくて田舎がつまらん、という人に対しての筆者の主張が書いてある。
確かに、的を射ていると思う。
愛媛を出て、都会に行く学生は多い。
しかし、愛媛がつまらないと思って、
都会が自動的にたのしいと思っているのだとしたら、大間違いだろう。
愛媛がつまらないのではなくて、自分がつまらないのだ。
同じように、
ある科目がつまらないと思っているとしたら、そうではない。
その科目を楽しめないと思っている自分こそ、周りの人からしてみたら、魅力がない。
古文をつまらないと思っているとしたら、
古文がつまらないのではなく、
日本文学の最高傑作を理解できない、理解しようともしない自分がつまらないのだ。
どんなにつまらない科目を嘆いたところで、科目は変わらない。
変わるのは自分しかない。
ニンジンは食えなくても、ニンジンジュースは飲める、ということはある。
同じように、勉強も、違う角度から取り組めば、やれるということは大いにある。
テレビのようにワンタッチで享楽を与えてくれるものではないが、
勉強を、自分が視点を変えて、好奇心をもって、じっくりと考えて楽しんでほしい。
勉強に楽しさを見出している人は、そうでない人に比べたら、
他者からしてみたらずっと魅力的だ。
日本という自由な社会では、学ぶ機会がゴロゴロある。
学校に行かない比較的自由な時間で、
本をたくさん読んで、好奇心を育んでほしいと思う。
本は、ある意味、ニンジンジュースになりうるものだ。
高杉晋作のことば
おもしろき ことのなき世を おもしろく
やはり、勉強も仕事も、なにもかも楽しんで生きなくちゃ!
つまらないものは、楽しくしよう。
…えらそうに、こんなことを書いたが、
自分こそつまらん教師と思われないように努力しなくては