今年の高3は、11名が試験に臨んだのですが、
なんと、全員が8割以上のスコアで、
さらに6名が9割を超えました。
これは、過去にない好成績で、私自身びっくりしましたが、
とてもうれしく思いました。
ちなみに私は、情けないことに2問ミスしました。
ひとつは発音で、これは完全に盲点でした。
もうひとつは、49番ですが、
難しいと思ったので、慎重に考えて答えを出したのですが、ミスしました。
今年は、9割は比較的易しく取れたにしても、満点は難しいのではないかと、
何となく思ってしまいました。
49なんか、けっこうなイジワル問題という気がしました。
さて、高2以下も同日模試をやらせたうえで、全員に伝えたのですが、
今年の英語筆記の語数は、4200語です。
例年と同じく、「易しい英語を早く正確に読む」がテーマとなる試験だと思います。
で、英語を早く読むためにはどうしたらよいのだろうか。
みんなに聞きました。
英語でなくても、日本語でもよいのですが、
みんなは、日本語を早く読むコツを外国人にどう教えるか?
結局、いかなる言語もその早い読み方なんて教えることはできないと思います。
各自が勝手にその言語に慣れるだけ、それだけなのです。
うちの塾のサービス内容をはっきりさせる意味でも言いましたが、
早く読ませる方法なんか、ほとんど教えられない。
せいぜいディスコースマーカーを利用した速読術程度だけで、
うちの塾が教えるのは、主に正確に文を読むことだけだ、と。
これを塾生がどう感じるかは各自に委ねますが、
私はこれは本当だと思っています。
毎日毎日、まとまった語数のものに目を通していなくて、
試験日だけ4200語を80分で処理できるわけがないのです。
さて、ある生徒が次のようなことを言ってきました。
「センターの英語は全部読まなくてもできると学校の先生が言ってたのですが、 どうしたらいいですか」と。
当該生徒には、こういいました。
センターレベルの英語を時間内で全部読むスピードと体力がなかったら、お話にならないよ、と。
そして、今年センターを受けた生徒に、全部読まなかったかどうか聞いて回ってごらんと伝えました。
この先生は、現代文も全部読まないとでも言うのだろうか。
この考えを究極まで進めたら、選択肢だけで答えを出すということにもなりかねない…。
信じられないかもしれないが、かつてそういうことを堂々と言う本が売られていたりしました。
学校の先生もアホなこと言うよなぁ、と思ったのですが、
学問に王道なし、です。
少なくともうちの塾では根底にはこの哲学があるので、
地道に教えていくだけです。
私が信じるのは、日々積み重ねた努力だけ。
それだけが自分の財産となり、自信を担保してくれるのです。
私は生徒たちにキレイごとは絶対に言いません。