創志・西投手のガッツポーズなぜ禁止に? 高野連に聞いた
新たなスター候補が甲子園から消えた。
15日、創志学園(岡山)の最速150キロ右腕・西純矢(2年)が下関国際(山口)戦で179球の完投負け。2回戦で敗退した。
試合後、この2年生エースは、複雑な表情を浮かべながら、報道陣にこんなことを口にした。 「試合の序盤にベンチに帰るとき、球審から『必要以上にガッツポーズはしないように』と結構、強い口調で言われました。自然と出てしまうんですが……」
初回、先頭打者を見逃し三振に打ち取った際、大きなガッツポーズをして雄たけびを上げた。これが球審の不興を買ったというのだ。
感情をむき出しにしながら、相手に立ち向かうのが西の投球スタイル。試合中にそれを否定され、「リズムが狂った」と言う西は、被安打3ながら9四死球と大乱調。初戦で優勝候補の創成館(長崎)を無四球で完封したのとは別人だった。
その後も自然と握りこぶしをつくり、八回にも再度、注意されたという西は、九回に3点を奪われ、力尽きた。試合中の不意な禁止通達が動揺を誘ったことは想像に難くない。長沢監督は試合後にこの話を聞いて驚いていたそうだが、当然だろう。
ガッツポーズは高校野球の規則で禁止されているわけではない。相手ベンチに向かって挑発行為を取っているわけでもない。声を出したり、気合を前面に出したりして自分を鼓舞しなければ、こんな酷暑下でやっていられないだろう。
■「規則として明記するべき」
なぜ、西に関してはガッツポーズがダメだったのか、高野連の竹中事務局長にたずねると、こう答えた。
「ルールでは禁止されてはいませんが、マナーの問題です。高校野球の精神として相手をリスペクトすることが大事。ガッツポーズで喜びを表すというのは自然の姿ではあるものの、球審が度が過ぎると判断した。国際大会では、こうした行為はやってはいけないという『アンリトゥンルール(暗黙の了解)』があります」
――1回戦の創成館戦や岡山大会で、注意喚起したことはあったのか?
「1回戦のときはありませんが、岡山大会の決勝で審判が注意したと聞いています。試合前に注意することは考えていなかったのか? それではむしろプレッシャーをかけてしまう。試合で行為があった時点で言うのが適切ではないでしょうか」
要するに、西は高野連の考える高校球児らしさから逸脱していたというのだが、野球ファンの吉川潮氏(作家)は「あり得ない」とこう断じる。
「高校生がついつい興奮してやったことをとがめるのは、大人の理屈でしかない。過度なガッツポーズがダメだというのなら、規則として明記するべき。審判に信念があるなら、試合前に両軍ベンチに対して、『私が審判を務めるときはそのような行為は許さない』と宣告すべきでしょう」
高野連の唐突な宣告は、やはり「ご都合主義」というほかない。
以上。引用終わり。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180816-00000024-nkgendai-base
私としては、高野連の判断は妥当だと思った。
というのも、ガッツポーズが不快に感じられたからだ。
スポーツを見ていて、感情の発露は自然だと思うし、
実際、全てのガッツポーズに腹を立てるということはないが、
この選手のガッツポーズは、正直イヤだった。
卓球の張本選手もイヤだが、十分連想させるものだった。
監督がもっと早くから対処していたら、何も問題にならなかったことじゃないかと思う。
高野連が言うように、やはり国際試合の場面で、これは絶対に不快感を与えると思うし、許されないだろう。
アメリカ人がこれを何も思わずにやり過ごすとはとても思えない。
結構、擁護する人たちもいるが、これはもう感性の違いなのでどうしようもないことかもしれないが、
私はこういうことはしないでいたいと思うし、
塾生にこういう態度があれば、注意をする塾を経営する。
闘志を、内面に宿すにとどめることは、十分にできる。