まずは、産経新聞より引用。
「家族の顔をアップしてやる」「大阪の人間は金に汚い」 自民党沖縄県議団がヘリパッド反対派の警察への暴言を列挙
沖縄県の米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)移設工事の警備にあたる大阪府警の機動隊員が工事反対派に「土人」と発言した問題をめぐり、自民党県議団が28日に県議会に提出する意見書案が明らかになった。意見書案では、県警から聞き取った反対派による警察官への暴言を列挙した。
暴言として、
「お前の顔と家族の顔をネットで世界にアップしてやる」
「お前の家はわかっているぞ、横断幕を設置してやる」
「お前らは犬だから言葉はわからないだろう」
「大阪の人間は金に汚いよね」
「火炎瓶や鉄パイプで闘う方法もある」
「街を歩くときは後ろに気をつけろ」
-などを列挙している。
自民党県議団は意見書案で「こうした警察官の人格、尊厳を傷つける発言は問題とせず、警察官の発言のみを取り上げることはあまりに一方的だ」と指摘。現場警察官の不穏当な発言防止の徹底に加え、警察官の負担軽減と心のケアを行うよう国家公安委員長と警察庁長官に要請している。
以上。引用終わり。
http://www.sankei.com/politics/news/161027/plt1610270031-n1.html
次に、八重山日報より引用。
米軍北部訓練場の…
米軍北部訓練場のヘリパッド移設工事で、反対派に「土人」と暴言を吐いた大阪府警の機動隊員が処分された。経験上、巻き舌で威圧的な関西人はよく見かけるが、公務員という彼の立場を考えると許されない一言であり、処分は当然だ◆
だが工事現場周辺の動画などを見ると、反対派のガラの悪さも尋常ではない。政府職員、警察官、作業員への威嚇や挑発、罵詈雑言も相当なものだ。「けんか両成敗」ではないが、この機動隊員にも情状酌量の余地はあろう◆
「土人」発言をめぐる数々の論評の中で飛び出した「沖縄差別」という批判には違和感がある。本土による沖縄差別が存在したのは事実だ。復帰前後まで、本土で多くの先輩たちが苦闘した歴史は忘れない。しかし21世紀の現在、「本土から蔑視されている」などと感じる県民はどれだけいるか◆
東京や大阪の人が地方の人を「田舎者」と見下す意識が「土人」発言を生んだ可能性はあるが、逆に言えばその程度の話でしかない。基地問題の背景に、その種の差別意識を持ち出す論理は強引過ぎるし、事実、多くの県民はそこまで拡大解釈はしていない◆
辺野古や高江の混乱には、全国の人たちが心を痛めている。「差別」という言葉まで持ち出し、この問題をさらに煽るのは不適切だろう。
以上。引用終わり。
http://www.yaeyama-nippo.com/2016/10/25/米軍北部訓練場の/
私も、この2紙の見解と同じである。
特に、八重山日報は沖縄の新聞なので、こう言っていただけるとありがたい。
八重山日報の仲新城編集長は、正論11月号に「ヘリパッド反対派の横暴」を書いていた。
罵詈雑言で挑発しているのは、反基地派であり、耐え忍んでいるのは警察官や民間の警備員、とあった。
私は、実情はどうもそちらだろうと判断している。
毎日報道ステーションを録画してみているが、土人発言のシーンは何日も繰り返し流すくせに、反基地派が何を言っているのかは一切報道しない。
他の番組では、カバーしているのだろうか。
報道がおかしいな、と思う。