報道の自由についての、社説の対比。


まずは、愛媛新聞・地軸より。


表現の「不」自由度
2016年04月23日(土)

 取材を断られることはよくある。一番困るのは、会ってくれるかどうかがはっきりしないケース。返事を先延ばしにされると前に進めない▲

 相手の迷いは想像できる。嫌な質問は受けたくない。かといって、立場上拒絶するわけにもいかない。ある団体のトップへの取材を、確たる答えをもらえないまま、1カ月待たされたことがあった▲

 高市早苗総務相も同じような思いだったのだろうか。日本の「表現の自由」の現状を調べる国連のデービッド・ケイ特別報告者が来日、高市氏に面会を申し入れたが「国会開会中」を理由に断ったという▲

 調査は当初、昨年12月の予定だったが、日本政府の突然の要請で延期された。「予算編成などのため万全の受け入れ態勢が取れない」(外務省)が理由。代わりに今年秋を提案されたというから驚く▲

 「メディアの独立が深刻な脅威に直面している」。約1週間の聞き取り調査を終えたケイ氏の暫定報告は辛辣(しんらつ)で、政府が放送法を盾にテレビ局に圧力をかけているとも批判した。後になって「政府の説明が十分に反映されていない」(岸田文雄外相)と不満を漏らす態度は世界では通用しまい▲

 「国境なき記者団」の発表でも、日本は報道の自由度が世界72位。6年前の11位から毎年順位を下げている。特定秘密保護法の施行などが理由だ。国民が思っている以上に国際社会からの視線は厳しい。その苦言を真摯(しんし)に受け止めたい。



以上。引用終わり。
http://www.ehime-np.co.jp/rensai/chijiku/ren018201604232658.html



次に、産経抄。


匿名を根拠とする揣摩臆測が独り歩き 
国連指摘「報道独立性に重大な脅威」の実態
 

4月23日

 「日本の報道の独立性は重大な脅威にさらされている」。国連人権理事会の特別報告者、デービッド・ケイ氏は19日の記者会見でこう指摘し、政府の圧力がメディアを萎縮させていると批判した。日本で国会議員や報道機関関係者、NGO(非政府組織)関係者らの話を聞いたというが、よほど偏った人選だったのか。

 ▼報道の現場にいる身の実感では、そんな脅威などさらさら覚えない。報道機関は「報道の自由」だけでなく、自社の論調に合わない事実は取り上げない「報道しない自由」も謳歌(おうか)していると揶揄(やゆ)される。行政・立法・司法の三権に優越する「第一の権力だ」(政府高官)と皮肉られることもある。

 ▼ケイ氏が面会したジャーナリストの多くが、有力政治家からの「間接的な圧力」によって仕事を外され、沈黙を強いられたと「匿名」で訴えたのだという。何とも曖昧でにわかには信じ難い話であり、事実関係も確かめようがない。

▼そういえば先月、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏も記者会見でこう述べていた。「安倍政権はテレビ報道を神経質に気にして、監視チームを作ってチェックしている」。これもまた根拠不明で裏付けの乏しい発言だった。

 ▼ジャーナリストを自称するのであれば、具体的な事実に基づいて主張すべきではないか。最近はやりの「マスコミ萎縮論」に共通するのは、誰も明確な根拠を示さず、揣摩(しま)臆測ばかりが独り歩きしていることだろう。

 ▼現在、報道機関やジャーナリストを監視し、チェックしているのは政府ではなかろう。むしろ、インターネットという情報収集・発信の手段を手にした市井の人ではないか。恐れるべきは実態の伴わない政府の圧力などではなく、国民が向ける厳しい視線である。


以上。引用終わり。
http://www.sankei.com/column/news/160423/clm1604230004-n1.html




私は、マトモなことを言っているのは産経だと思う。



メディアが恐れるのは、政府よりも国民、と産経は言っているが、

全くもってその通りだと思うが、きっと日本のメディアは国民をバカにしているので、

国民は全く恐れるに足らず、恐いのは政府としか思えないのだろう。




あと、この揣摩憶測ってのは、南京事件で「虐殺あった派」の主張が、まさにこれ。

しかも、証言は基本的に匿名。

ほんっとにいい加減で、ウソを平気でつくので、信じられない。





さて、この国連のおっさんのデービッド・ケイ氏は、



「政府の介入で教科書が第二次大戦中の犯罪の実情を扱わないことは、国民の知る権利と過去のことを把握し理解する能力に悪影響を及ぼす」


と言ったらしい。


国連の仕事は、どうやら南沙で現在進行中の中国の侵略よりも、

70年前の敗戦国に、難癖つけるほうが重要らしい。


教科書に国が関与するのは悪で、国連が関与するのは善なのか?

アホですか?



さらに、このオッサン、

「政府は4条を無効にし報道規制から手を引くべきだ」

と述べたらしい。



法律を変えることができるのは国会ですから・・・

それにしても、なんだこの上から目線の発言は?

国連が主権国家の風上に立つとでも思ってんのか?



ああ、もう国連バカすぎ。

それに乗っかるサヨクメディアはもっとバカかもね。