昨年10月のこと、何気なく深夜番組を見た。

自分の中では、なかったでほぼ決着がついている問題だが、この番組を見て、一瞬それが揺らいだ・・・。


私のような、なかった派でさえ(情けないことだろうが)、もしかしたら、あったのではないか、と思えてしまうような内容なので、これを何も知らない善良な人が見たら、それこそ一瞬で洗脳できるような内容だったと思う。


少し長いけど、45分の番組です。


▼NNNドキュメント 『南京事件 兵士たちの遺言』




一言で言えば、この番組はドキュメンタリーと言った客観的内容かといえば、決してそんなことはない。偏向報道である。


私が最も腹を立てたシーンは、44:40の場面。

「戦争を振り返るとき、日本人は自分たちを被害者として考えることがあります。

 しかし、多くの命を奪ったという側面を忘れてはなりません。」




番組の最後に、もっとも言いたいことを持ってきたのだろう。

この一言が、この番組の偏向報道っぷりを顕著に示している。


ふざけるな、上の一言は、それこそ中国人に言ってやりたい。

第2次上海事変で、多くの命を奪ったという側面を、中国人が一体どれだけ自覚していることか。

それこそ、日中戦争は、誰が望んで仕掛けた戦争だったか。

中国人じゃないか!!


テレビ局がそのあたりの事実関係を無視して、そのくせ「日本人は多くの命を奪った側面を忘れるな」などと言われたくないし、そんな講釈垂れる資格は全くないだろう。




このドキュメンタリー番組は、それこそBPOに訴えねばならない内容だ。

放送局に言っても仕方ない。偏向報道を作る局に言っても、意味はない。


よりによって、10月9日は、ユネスコで南京事件が記憶遺産になる日だった。

その前日に、この番組を報道した放送局の意図は、なんだったんだろう???




さて、この番組は客観性を装っているように見える。

が、実は全くそんなことはない。兵士の日記を一次資料というものの、

出所がはっきりわかっていない、あるいは出さない資料を、一次資料と言うのだろうか。


保守系の番組では、全て所属部隊と名前、そして顔を出して報道する。

が、この番組は、所属部隊以外は全て不明、である。


これを一次資料と呼ぶのは無理がある。

小野賢二も日テレ、客観性を持たせた議論をするのなら、それくらいわかりそうなものだが・・・。


さらに、聞き捨てならなかったのは、

4:00あたり、「年寄りもいれば、子どももいる。一人残らず殺す。」の部分。

本当か???

12月16日の幕府山事件において、捕虜が捕まった話は聞いているが、年寄りや子どもがいたとは、全く聞いていない。


そのくせ、この日記を書いたとされる人物はその直後で、「何万という捕虜を殺したのは間違いない」と言っている。

目的語が違っているではないか!?


私なら、この部分だけで、一次資料をとことん当たりたいと思う。本当に、16日に、年寄りは子どもを集めて殺したのか、を。


そして、検証する過程で、ほかの資料も当たる。ほかの資料は、どうなのか。

要するに、日テレはずるいのだ。数ある資料の中で、都合の悪い資料は全て伏せた。が、こんな重大なことを、確証もなく言っていいのだろうか。

捕虜と非戦闘員とでは、大きく意味が変わってくる。それこそ、議論の腰の部分ではないか。


最初に言った通り、この番組はドキュメンタリーを名乗り客観性を装ってはいるものの、なんのことはない、偏向報道に過ぎないのである。


仮にそうでないというのなら、様々な資料が同一事案をどう述べているのか、それこそ平等に述べればいいのである。

なぜ、片方は伏せ、片方だけを選ぶのか。


これでは、放送法に反する放送が禁止されるべきという主張も、仕方ないと思えてしまう。



もう、南京事件関連はウンザリである。

反日勢力は、それこそさまざまな形で日本の足を引っ張ろうとする。

慰安婦しかり、尖閣しかり。



が、これだけは忘れない。


真実は、強いのである。


いつでも、真実こそが、もっとも強い。

だから、いかに反日勢力がウソを言おうとも、こちらはあくまで、真実を語るだけでよい。


そうすれば、尖閣のウソ、慰安婦のウソ、南京事件のウソ、敵はいずれ崩れていく。


私は、塾で講師をしていて、自らの政治的主張を子どもたちに押し付けるような野暮なことは絶対にしない。絶対したくない。

ただ、子どもたちには、いつでも真実を探求する科学者の目をもってほしいとは心から思う。

たとえ、誰が何を言おうとも、自分の目で真実を見る姿勢を身につけてほしい。

それで、社会を愛する心を養ってくれれば、私は日本人としてはとてもうれしいと思うが、そこまではしない。それは、教育者として線引きする。




さて、

ここしばらくは、インフルエンザの影響か、体調がすごく悪かったが、こんなことを書けるくらい、ようやく気力が出てきたなぁ、と思います。


年を取ってきたと感じるので、運動して、体調面には気をつけなければと思います。





PS

上記番組で、日テレの取材班は、南京事件虐殺記念館の取材を断られている。

その事実は、すごく象徴的に思えた。