「慰安婦」日韓合意 「合意破棄論」も 朴槿恵大統領になお逆風 警察が抗議の学生ら30人が連行
【ソウル=名村隆寛】慰安婦問題で最終決着したとする日韓の合意に元慰安婦や支援団体などが強く反発するなか、韓国メディアからは「合意破棄論」さえ出始めている。韓国大統領府は31日、国民への談話を発表し、「合意を受け入れられなければ、慰安婦問題は(韓国で問題が表面化した)24年前の振り出しに戻る」と危機感を示し、国内世論の説得に努めている。
日本大使館が入るソウル中心部の建物に31日、学生約30人が侵入して抗議活動を強行した。警察関係者によると、学生らは玄関付近で合意拒否を示す紙を掲げ、数人が領事部がある階に上がり、壁などに抗議を訴える紙を貼った。学生らは警察に連行された。
このグループは現在、解体工事中の日本大使館の前に違法設置された慰安婦像を囲み、12月30日夜から徹夜で座り込みを継続。1月6日まで連夜ろうそくをともして続けるという。
朝鮮日報(31日付)は社説で「韓国政府は今からでも合意内容全てを説明し、国民の判断を仰がなければならない」と、合意で最終解決したはずの問題の“再判断”を求めた。
社説は、日本メディアが報じた安倍晋三首相や日本政府周辺の見解などを「合意そのものを揺るがしかねない」と断じ、「安倍首相や日本政府関係者から合意の精神を傷つける発言があった場合、合意そのものを破棄するとの立場を明確にすべきだ」とした。
合意反対の世論に対し、大統領府は31日の談話で「誤った交渉をしたというような世論の形成は、被害者(元慰安婦)の残り少ない生涯のためにはならない」と訴え、「大局的な観点で合意を履行し、国家の未来に向け力を合わせてほしい」と協力を求めた。
朴槿恵大統領は日韓外相会談が行われた28日、合意を受けて国民への談話を発表しており、再度の世論説得を図る動きに朴政権の苦慮がうかがえる。
一報、元慰安婦12人が日本政府を相手に賠償を求めた調停で、ソウル中央地裁は31日までに訴訟を開始する決定を出した。
以上。引用終わり。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151231-00000529-san-kr
今年の年末は、久しぶりに故郷の清水に戻ってきました。
清水に戻ってから、ヒストリーチャンネルで、戦争関連のものばかり見ていますw
さて、今年の年末に入った、慰安婦関連のニュース。
私としては、様々なことを考えました。
というのも、日本外交は今も昔も、第三者の視点というのをあまり考えないのでは、と思うのです。
自らの行為が第三者にはどう映るのかということに、すごく無頓着な気がしました。
例えば、今回の合意に関しては、
諸外国には、日本がついに強制連行したsex slaves (性奴隷)の存在を認めたと映るはずです。
本当はそんなことしていないのに…。
アメリカなんかは、対外的に自分の立場を説明するのがうまいです。
湾岸戦争なんかでも、用意周到に自らの正当性をうまく諸外国に説明します。
ひるがえって日本は、大東亜戦争のときも、自らの戦争目的を諸外国にきちんと説明しませんでした。
アメリカにも大義はあったでしょうけど、日本にもれっきとした大義がありました。
大東亜会議でそのあたりは明確になったとはいえ、
もっと早く、もっと広く、上手に自らの立場を説明するべきだったと思います。その点、すごく残念です。
国際連盟の場では、人種平等案を日本は世界に先駆けて発表していますが、
もっと巧妙に自国の立場を説明できたのではないかと思うのです。
要するに、日本は第三者にとってどう映るかという点がすごくお粗末な気がするのです。アピールが、ちょっと下手なのです。
さて、話題は変わりますが、
今回の慰安婦関連の問題で日韓が合意を急いだというのは、アメリカの意向に間違いはないと思います。
アメリカの対中国の戦略上、日韓の合意というのがどうしても必要だったのでしょう。
しかし、私には、いまひとつ韓国の重要性というのがわからない。
日露戦争の時から、韓国が日本の安全保障にとって、地政学上とても大切であるというのは何となくわかります。
しかし、アメリカにとって、韓国の重要性というのは果たしてどれほどなのか、
そのあたりが今ひとつよくわからないのです。
というか、今回の慰安婦の合意については、合意破棄論なんてものがすでに出ているみたいですが、
韓国という国は重要なときに信頼に値する同盟国にはならない気がします。
日露戦争のときも、韓国の事大主義というのは目に余るものがあったわけですし。
今も将来も、米中のはざまにあって、最後まで事大を貫くような気がします。
そうすると、韓国という国は信頼できないです。
ましてや、安全保障においては、なおさらです。
さて、今回の合意は本当に残念です。
私としては、諸外国に勘違いした人がたくさんいるのではないかと思うと、
すごく残念な気持ちになります。
が、いつでも真実というのは、強いものです。
日本は中国や韓国の反日プロパガンダに対抗して、
いつでも辛抱強く誠実に、真実を発信しつづけることで対抗していってもらいたいと思います。