今年、塾生が防衛医科大学に進学した。
進学したのはいいが、4月1日の入寮、そして、5日の入校式をへて、最初の日曜日にメールがきた。
やめたい、と。
自分としては、それはその生徒の人生を大きく変える選択であるがゆえ、軽々しいアドバイスはできなかった。
ただ、自分のキャリアパスをよく考えてみれば、今いるべき場所がどこかわかるのでは、と、それだけ書いた。
その後、彼から返事は来なかった。
それが昨日のこと、一週間ぶりにメールがきた。
メールには、「ここでは一生ものの友人ができそうだから、続ける」、とあった。
短いメールだったが、彼は踏みとどまったことがわかった。
自分としては、すごく嬉しかった。
なんというか、自分のキャリアとか損得勘定よりも、ただ、友人ができそうだから、という、そういうシンプルだけど人情味のある返事がすごく嬉しく思った。
普段、おちゃらけたメールばかり彼からはもらっていたが、なんか初めてマトモな反応が返ってきた気がして、
自分も今回ばかりはマジレスした。
防衛医科大学は、かなり厳しいみたいだ。
でも、規則正しい生活の中で、彼は知的にも精神的にも肉体的にも、かなり鍛えられると思う。
そして、人間関係。人との関わりというのは、何にもかえられない財産になるだろう。
厳しい環境の中で、彼が成長していくことを切に願う。
塾生は、日進月歩で成長していく。
私も負けずに、規則正しい生活から成長を続けたいと思う。