昨晩、情熱大陸というTV番組で、こんな人のこんな内容を放送していた。
◎登場人物:真鍋公士(高校教師)
【プロフィール】 1961年福岡県生まれ。福岡県立久留米筑水高等学校 食品流通科教諭。農家に生まれ、農業高校、農業大学を経て教師の道へ。卵からニワトリを育て解体して食べる「命の教育」を続けて11年。400人以上の生徒に「命の尊さ」を伝えてきた。教壇に立ち30年。
■ニワトリを飼育し、解体し、そして食べる。「命の教育」を続ける高校の教育現場に密着
残酷な「いじめ問題」や子供たちの自殺が後を絶たない日本の教育現場。そんな中で命のかけがえのなさを考えるための“命の教育"を10年以上も続けているのが福岡県久留米市の高校教諭・真鍋公士だ。
真鍋の授業は、専門高校の食品流通科1年生を対象に、一人一羽ずつ卵からニワトリを飼育し、成長させたあとと畜、解体し、そして食べるという内容。小さな命を育み、いただくまでの過程で、その重さやかけがえのなさを生徒たちに感じ取って貰うというものだ。
番組では、真鍋が40人の生徒に受精卵を手渡す「授業の始まり」から、飼育し食べるまでの3か月を追った。ニワトリの最後を知りながら、その成長とともに愛情を深めていく生徒たち。そして彼らを真摯に見つめる真鍋。時に「子どもたちにこんな嫌な思いをさせなくてもいいのではないか…」と葛藤しながらも、生徒の強さを信じ、対話をくり返すデリケートな“命の教育現場”をカメラが追った。
以上。
http://topicsnow.blog72.fc2.com/blog-entry-8712.html
仕事中だったので集中して見ていたわけではないが、横目で見ながら、自分だったらこんなこと教えないのに、ということと、自分が高校生だったら先生からこんなこと学びたくない、と思った。
泣いている女子高生がかわいそうに思えた。
自分は、教えるべきことと、教えるべきでないこと、というのがあると思う。
例えば、歴史教科書に通州事件みたいなことは書くべきじゃないと思う。そんな人間の悪の部分は大人になってからで遅くなく、子どものうちはもっと前向きな人間の素晴らしい歴史を教えるべきだと思う。歴史は子どもにとって、わくわくするストーリーであるべきだと思う。
また、性教育だって、おのずと教えない部分というのがあってよいと思う。何でもかんでも教えるべきなのか?私は、過激な性教育はお断りだし、そんな教育受けなくて本当に良かったと思っている。
子どものころは、ウルトラマンは必ず最後に怪獣に勝っていた。勧善懲悪ものばかりだった。時々、ゼットンやバルタン星人みたいに強い怪獣に負けてしまうこともあったが、基本的にはウルトラマンが最後に勝った。
それで間違っていないと思う。小学生低学年くらいまでは、勧善懲悪ものは最高の教育番組じゃないだろうか。
そもそも、上の命の授業は前提からおかしい。論理がおかしいと思う。いったい飼育と屠殺により、どうして命の大切さが学べるのだろうか。
ニワトリ殺したくないでしょ、だから命は粗末にしちゃいけないんだよ、なんていうメッセージだとしたら、それは非常に浅はかでカンチガイだと思う。
それに、屠殺の対象となるものを愛情込めて育てるわけがない。中国では屠殺対象のニワトリが路上で飼われているのをよく見たが、中国人が愛情込めているわけがない。
ペットとして動物を飼っているわけではない社会において、動物は愛情を注ぐべき性質のものではない。生きていくためのパートナーであり、それ以上でもそれ以下でもない。
愛情込めて育てろ、それを殺せ、なんて、おかしいとしか思えない。
命の大切さ、なんて教える必要はない。
理由なんか、ないからだ。考えるべきものではない。
いじめをなぜしてはいけないのか、
人をなぜ殺してはいけないのか、
食べ物をなぜ粗末にしてはいけないのか、
それを教えるよう言われたとき、自分はニワトリを殺して食べて、「命の授業」なんて、そんなことはしない。
だめなものはダメと言うし、それでも納得しない相手には自分で考えろと言う。
仮に人を殺していい場合があると気がついたとしたら、それはそれでその子にとっては真実なんじゃないか。