塾生には、特に高校生にですが、定期試験中、塾を休むな、と言っています。




それでも、塾生は塾を休みます。


これは、ある程度理解できますが、絶対に良くないことだと断言できます。



今まで私も、「定期試験中も塾に来なさいよ」としか言わず、その理由を言っていなかったと思います。説明責任を果たしていなかった、わけです。


だから、ここで説明します。



『定期試験中、塾を休んではいけない3つの理由』

 1.定期試験中も受験勉強はやめてはいけないから

 2.早くから対策をとっておけば塾を休む必要はないから

 3.定期テストはできても意味ないから、普通にできて当然だから




順番に説明していきます。


1.定期試験中も受験勉強はやめてはいけないから


「受験勉強」を簡単に定義します。


受験勉強とは、志望校に合格するための勉強、です。志望校が決まっていて、過去問の傾向も自分の目で見ていて、志望校に合格するためにやっている勉強、過去問に則した勉強のことです。


残念ながら、それ以外の勉強は、受験勉強ではありません。


目的がない学習は、目的地が適当なまま飛んでいく飛行機と同じです。まぁ、墜落します。言い換えると、落ちる、ということです(そのまんま、か…)。


目的地が定まっているから、どの方向に時速何キロで飛ぶか、燃料がどれだけ必要か決まるわけです。


問題傾向、そして配点、試験時間、そういった第一志望の情報はすぐに調べるべきで、早すぎる、ということはないでしょう。


敵を知り、己を知り、そして初めて勝負に勝つための用意を始めることができるのです。


仮に早すぎると思った人は…、塾で出される課題、例えば単語テストをしっかりと滞ることなくやってください。それが「受験勉強」です。



受験勉強の優先順位は高いです。


毎日の生活で、食事は優先順位が高いです。その次が睡眠、その次が受験勉強、その次が学校、風呂、部活などなど、と続くわけです。


この優先順位を間違える人が落ちやすくなります。


もちろん定期試験よりも、受験勉強の方が優先されます。だから、定期試験中でも受験勉強は継続するのです。



塾では、受験勉強のために必要なことを、継続してやっています。前も言ったように、継続よりも楽な勉強方法は存在しないのです。困難は分割するのが、一番楽なのです。これ以上ラクな勉強方法は存在しません。



学校の勉強は自分の受験勉強に直結しません。だから、学校の勉強は、「受験勉強」と切り離して考えてください。



仮に定期試験対策が自分の「受験勉強」と重なるとしたら、それは当然、定期試験対策をやることとなりますが、そんな人は、次。




2.早くから対策をとっておけば塾を休む必要はないから


定期試験対策が受験勉強であるとしたら、それは当然、試験直前になって一夜漬けしてやるような性質のものではありません。


仮に受験科目なのに、学校の定期試験で欠点取りそうだとしたら、もう第一志望は諦めたほうがいいです。


そんなのは、卵を割らないでオムレツ作りたいって言っているのと同じです。



一夜漬けで覚えたものは、一晩で忘れます。短期記憶というのは、すぐに忘れ去られる運命にありますし、科学的に証明されていることでもあります。このくらいは、自らの経験でもわかることじゃないかと思います。



たかが週2回、4時間の授業、予習復習をあわせても、たいした時間になりません。


数日早く定期試験対策をとれば、十分に受験勉強しながらでも、定期試験は乗り越えられます。


大切な受験科目で、一夜漬けとか、そういう長期的にムダなことはやめましょう。




3.定期テストはできても意味ないから、普通にできて当然だから

定期テストは、勉強しないでも平均点取れるくらいにしておかなくては、ダメです。


とくに受験科目に関してはそうでしょう。


そして受験とは関係のない科目に関しては、欠点ギリギリ回避できるスコアで構いません。


やる必要のないものは、とことん省力化に務めてください。



定期試験は、はっきり言ってなんのタイトルもかかっていない勝負、です。


サッカー日本代表を例に例えたら、これは国際親善試合みたいなものです。


部活に例えたら、練習試合でしょう。


練習試合を気合入れて準備して勝ったって、はっきり言ってあまり意味がないのです。


だって、相手だって、あまり本気じゃないわけです。


勝たなくてはならないのは、タイトルのかかったガチの勝負です。

あらかじめ出題範囲が決められたテストなんかは、意味がないです。


本当に勝つべきなのは、出題範囲が既習範囲全部といった、模試なのです。


模試こそ、それこそ言い訳なしの勝負なのです。



模試でC判定以上を継続して取れる学力を目指してください。


定期テストは、できて当然、できても志望校合格とはあまり関係のない話です。





だいたい以上ですね。



論理的に言うと、だいたいこんな感じですが、それでも、理屈ではわかっても、なかなか行動しない人もいるでしょう。


頭ではわかっているけど、でも…、と思っている人。




そういう弱さを持っている人が、受験では落ちるだけです。



受験という勝負は、もって生まれた才能での勝負ではありません。


それよりも、勉強のやり方、もっと言えば、行動の仕方で左右されます。



だいたいみんなと同じような行動をしている人は、みんなと同じような結果を迎えます。


そして、だいたいみんな第一志望は落ちるのです。


そりゃ当たり前です。全入時代とはいえ、全員の第一志望が合格できるほど、倍率は低くないです。



いいですか?


第一志望は、普通落ちるわけです。


これを、自分の話に置き換えてみてください。



なかなか想像できないかもしれませんが、


普通、自分も、第一志望は落ちるのです。普通は。



自分は大丈夫、と思っている人、それは、


パチンコ屋に行って、自分だけは勝てると思ってずっとお金をつぎ込んでいる人と同じでしょうね。いるんですよ、そういう人が。



落ちる、というリスクに現実的に向き合って、


そしてきちんと受験勉強に向き合う人、


そんな人は受験という勝負を、運に任せるギャンブルではなくて、堅実に結果を出せる勝負事にできるのです。





目先の瑣事にとらわれることなく、


自分の目標をまっすぐに見つめ、


今何をやるのが自分の目標にかなっているのか、


それを自分の頭でよくよく考えてみてください。


そうすると、ヒラノと同じ結論に自ずとなるはずです。




こういう行動パターンは、なにも受験で役に立つだけではなく、


その先、大学生活を終えて社会人になってから大切です。



受験勉強を通じて、その行動パターンとその結果を実感してください。


受験で結果を出して、その行動パターンが報われるということ知ってください。


それが自信につながりますし、


なによりも塾がみなさんに与えてあげたいものだと思っています。




最後に。


結局のところ、「定期試験中も塾に来い」と命令することはできないと思います。


命令はムダです。


ここに書いてあることを自分でよく考え、


自分で「それでも定期試験が…」と思うのなら、それはそれで構いません。



塾としては不合格に近づく行動パターンだとは思うのですが、私が絶対に正しいか科学的に証明できるわけではないですし、答えは他にもあるでしょう。


自分で考えた末での行動なら、それは塾としては尊重します。


それに、どうしても欠点とりそうでヤバイというのなら、それはやはり定期試験優先したほうがいいでしょうし。人それぞれ、その時その時の事情もあるかもしれませんしね。




以上です。