沖ノ鳥島は「根拠ない」 中国が海洋協議に合わせ異議
2012.5.16 15:39 [日中関係]
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120516/plc12051615400011-n1.htm
中国外務省の洪磊副報道局長は16日、沖ノ鳥島(東京都)が日本の大陸棚の基点として国連から認められたと日本政府が主張しているのは「根拠がない」とし、「多くの国が日本の主張に異議を唱えている」とする談話を出した。
浙江省杭州市で開かれた日中両政府の「海洋協議」に合わせ、同島が「岩にすぎない」との中国の主張をあらためて強調する狙いとみられる。(共同)
(以上。引用終わり。)
▼ これが、沖ノ鳥島
ウィキペディア 『沖ノ鳥島』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%96%E3%83%8E%E9%B3%A5%E5%B3%B6
普通の庶民感覚で言うとしたら、沖ノ鳥島は『岩』でしょう。
自分も、岩じゃないか、と思います。
しかし、日本人として、政治的に話をするとしたら、『島』なのです。
さらに、中国が『岩』と主張するから、これは岩であってはならないのです。島です。
ただ、もしも法学者として第三者的に物事を言うとしたら、これは難しい問題です。わからないです。
はじめに答えありきの議論として法的な根拠を構築することは、いくらでもできると思います。
やはり、ここでは、法律論争も政治力学の反映になってしまいそうです。難しいです。
沖ノ鳥島は「島」 大陸棚拡大認定 国連委が勧告
2012.4.28 08:00 [エネルギー]
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120428/scn12042808010001-n1.htm
200カイリを超えて海底資源の権益を主張できる大陸棚の拡大について、政府は27日、国連の大陸棚限界委員会が日本の国土面積の約8割に相当する計31万平方キロの拡大を認める勧告を採択したと発表した。日本が同委員会の勧告を受けるのは初めて。
(以下略。引用終わり。)
国連は、一部ではありますが、島であることを認めました。つい、先日のことです。
中国は、
「国際的に主流の見方は日本の主張を支持していない」
とか、
「多くの国が日本の主張に異議を唱えている」
とか、言っています。
要するに、日本人が言われると一番ひるむコトバ、「みんな反対してるぞ」と言っている訳です。
でも、中国が言う、「多くの国」ってどこでしょうか?
お決まりの、中国と韓国、あとどこでしょうか???
まぁ、アメリカやパラオは認めたわけで、しかも国連も認めています。
あとは、中国は南沙においては、それこそ多くの国に異議を唱えられていますが、それはいかがなもんでしょうか。
しかも、人民解放軍を勝手に送り込んで、人口の建造物をバンバン作り、
そして、核心的利益と言い張り海洋権益を絶対に譲歩しない構えでいる。
ASEAN諸国・弱いものイジメの構図そのまんま、じゃないですか?
自分の国のことを棚にあげて、よくもまあ図々しく言ってくるものだ、と思います。
っていうか、この図々しさ、国際関係では絶対に必要なので、
日本政府も同じくらいの図太さで中国と向き合ってもらいたいものですが、
外務省の役人を全員、大阪のおばちゃんたちのようなタフな交渉上手な人たちと入れ替えたら、
いいんじゃないかなぁ、なんて思ってしまったりします。
もうちょっとマシな取引ができるんじゃないでしょうか。
最後に。海洋法における、島の定義。
『島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、高潮時においても水面上にあるものをいう。』
4つの要件のうち、最も大切なのが、「高潮時においても水面上」という要件です。
何が高潮か、に関してはまた争いがあるところですが、この要件をぜひ守りたいものです。
そのほかの主観的要素の入り込む要件に関しては、最大限、自国に都合のよい解釈を展開して、島という法的地位を死守してもらいたいです。
あとは、日米関係をテコに、諸外国の賛同を求めていくべきじゃないでしょうか。幸い、海域の平和利用については、諸外国に対し説得力があると思われます。
日本が政治的であるとしたら、中国もさらに政治的。相手の主張に絶対に負けない法的思考力と、対外宣伝力、そして軍事力が必要ですね。