Progress という教科書に、このような記述が有りました。
「 "Is this/that...?"という質問には、Yes, it is. / No, it's not. と答える。 」
そして、
「 No, it is not. → not を強く発音し、is は弱く言うので、it's not と短縮してよい。 」
とありました。
言いたいことはよくわかりますが、なぜ、"No, it isn't." という形に一言も触れていないのか、それがすごく気になりました。
というのも、教科書の内容より先に be動詞の受け答えについては生徒に教えていたのですが、自分が教えていたことが書かれていなかったため、慌てた訳です。
これ、どういうことなんでしょうか。
以前、別のブログ「今日の一言」で、こんなことを書きました。
http://blogs.dion.ne.jp/dizzyjivelog/archives/9880517.html
以下、引用です。
ちなみに、否定文をいくつか比較してみましょう。
This isn't a .... :普通の否定。
This is not a ... :やや強い否定。"not" を強調して読みます。
以上。引用終わり。
まぁ、だいたいこんな感じだと思います。
つまり、"No, it's not." の方が、"No, it isn't." よりも、はっきりと否定を表す表現なのです。
そんなわけで、教科書『Progress』 は、はっきり否定する表現を中学生たちに教えたい、そういう意思のかな、と思いました。
でも、『Progress』を作った人たちは、どういう考えで、"isn't" の否定表現を省略したのかは、純粋に聞いてみたいです。生徒たちの混乱を避けるため、でしょうか。
ちなみに、検索かけて英語サイトで調べてみると、両者の違いについてネイティブの人たちは、
"no difference" 「全然違いはない」
"exactly the same meaning" 「全く同じ意味」
と、概ねこんなような返事をしています。
微妙な違いとしてあえて述べている書き込みを見ると、やはり上述したとおりで、"it's not"は、否定の強調表現である、と書かれています。
ただ人によっては、文末を not で締めくくるのは不自然だから、"it isn't." が良い、という人もいるようです。
英語の教科書の初歩の初歩、のところの記述でしたが、また勉強になりました。