以下、引用です。
尖閣諸島をめぐっては、2010年に共産党内部で「核心的利益」と位置づけられたとの情報が北京で流れたが、詳細は不明だった。中国政府が公式に表明したことはなく、主要紙にもそうした表現はなかった。
しかし実際には09年7月、戴秉国国務委員が中国の「3つの核心的利益」として、「基本制度と国家の安全」「国家主権と領土保全」「経済社会の持続的で安定的な発展」を挙げている。戴氏は具体的に指摘はしていないが、党中央はこの時点で尖閣を「核心的利益」に含んでいたとみられる。いずれにせよ、尖閣諸島は「台湾」「チベット」「南シナ海」などと同列になった。
以上。
ソースは、
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120131/chn12013107470001-n1.htm
さて、中国の核心的利益として、「台湾」「南シナ海」「チベット」が挙げられています。これらに対しては、外国の不干渉を要請するとともに、干渉があった場合、軍事力を用いてでも解決する覚悟が表れています。
台湾・南シナ海は、海洋権益拡張もそうですが、それよりも中国の軍事プレゼンスを広げる意味のほうが大きいです。
チベットは、いろいろありますが、今となっては水資源が欠かせないから、決して漢民族が手放せない地域なのでしょう。いずれ、シベリアも問題となります。シベリアには、水資源が豊富にあります。そして、人が住んでいません。
ちなみに、中国は、水がないか、あっても汚染されているか、のどちらかです。水が全然ないです。北京はいずれ首都機能を失います。中国にとって水は、まさに「核心的な利益」のはずです。
さて、先日、日本がEEZ内にある離島に命名したことで、中国は
「釣魚島(尖閣諸島の中国名)は中国固有の領土で、議論の余地のない主権を有する。日本側のいかなる一方的な措置も違法で無効だ」との談話を発表した
(http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/senkaku/ より引用)
ようです。
今回は核心的利益というコトバには触れていないようですが、しかし、中国のこの覚悟に日本は付き合っていけるでしょうか。
日本人にその覚悟と力があるのでしょうか。
毛沢東の時代のころは、こんなことは一言も言っていなかったわけです。1970年に石油が沢山あることが判明してから、中国はこのような主張を始めています。
私は、いずれ中国共産党は本気で沖縄の領域権原も主張するのではないかと心配しています。仮に尖閣が終わったら、もう日中間で衝突はなくなるだろうかと言えば、そんなことはなく、永遠に続くわけです。それが、人間というものです。
日本が平和を望んでも、相手が平和を望まなければ、戦争が起こります。自分が戦争をしないとどれだけ強く誓っても、相手が戦争をしかけてくれば、戦争が起こるのです。
この非常に単純な論理、なぜわからないのかな、と思います。つづく。