今年のセンター英語、リスニングで、こういう英文が流れました。M(男性)とW(女性)のやり取りです。
M: How did your audition for the play go?
W: I think it went well. At least I remembered my lines.
M: Do you think you'll get a main role?
で、次に女性がどう応答するか、適切な選択肢を選ばせる問題です。
ふと思ったのですが、この問題で果たしてどのくらいの受験生が、line の意味を聞き取り、理解したでしょうか?
いや、仮にこれが筆記だったとしても意味がわからない生徒が続出しそうな気がします。おそらく、かなりの生徒がこの line の意味をわからなかったのではないか、と感じました。
line の意味は、線とか、列とか、そんな意味なら普通の受験生でも出てくるでしょうが、
line には、分野とか、職業とか、さらにはここでの意味「セリフ」という意味もあります。
Ex. That's my line. :それは、こっちのセリフだよ。
他にも、熟語表現で line は沢山使います。まぁ、簡単な単語ほど表現の幅は広いものです。
さて、正直今回のセンターからは、筆記で満点を取るよりもリスニングで満点を取る方が難しいんじゃないか、と感じました。
しかし、私が思うに、リスニングで満点とるためには聞くことも大切ですが、会話表現をしっかり覚えていく、そして、やはり辞書を引く、ということが大切なんじゃないかと感じました。
line の意味を辞書引いて調べる学生が果たしてどれだけいるだろうかと思いますが、
断言しますが、辞書を引いた回数に英語力は比例します。
辞書を引いて、知っているつもりの単語であっても、ちょっとでも疑問に思ったら辞書を引く、
そして、該当箇所だけに目を通すのではなく、その周辺も一緒にまとめて見ておく、
そういった習慣が英語力をつけるためには本当に大切にです。
そのためにも、電子辞書よりかは紙の辞書の方が適していると思いますし、実は検索時間も早いのでおすすめです。
例えば単語帳を使って単語を覚えている人は大勢いると思いますが、
単語帳だけで単語を覚えたと思っていたら、それもまた危ない考え方ですね。
単語帳はあくまで単語の意味を知るきっかけとなるにすぎず、
意味を覚えていくのは生きた英語に接したとき、そして辞書の中で用例を見ていくとき、だと思います。
さて、現状、筆記200点満点、リスニング50点満点、80%:20%の配点となっていますが、
センターで9割以上を取りたい人は、リスニング30%の配点があるつもりで真剣に対策を取るべきです。
リスニングの怖さがまだわかっていない2年生は、早く問題に取り組んでみて、対策を考えてみてください。
その怖さが分かったときに手遅れにならないよう、くれぐれもきちんと対策を取りたいものです。