京大・早稲田・同志社・立教で、不正入試があった事件は、犯人が特定されたようで、これで決着がつきそうです。


おそらく、この学生は、もう上記4大学には入学できないでしょうし、もしも大学が名前を共有したとすれば、大学にはかなり入ることが難しくなるでしょう。


高くついた、ということです。



個人的には、殺人事件を起こしたとか、そういう事件よりはずっと許せる事件ですが、入試で不正をはたらくのは剽窃と同じく academic dishonor の最たるもの。


今後模倣犯が今後出ないように、社会的な制裁は必要かと思います。




ただ、不正入試、こんなもの、実はいくらでもあります。今回の事件は氷山の一角です。断言しても、いいです。



巧妙なやり方で、ばれないように、金銭をやりとりして、内部の人がからんでやっていることは、間違いないです。


もしも大学が対策とるのなら、むしろテクノロジー関連で対策するよりもむしろ、受験問題作成過程全般を見直してほしいと思います。そこに絡む人も全て。



裏口入学のためにお金をいくらでも出す親とか、それを受け取る人とか、そういう人たちに比べれば、今回の事件の高校生たちは、かわいいものです。




あと、やはり思うのは、社会の風潮でしょうか。学歴社会、というような風潮。


大学名で人が安易に判断されないような、そういう社会であって、


中世ヨーロッパのように、大学というのが学問の自由を享受する純粋な研究機関としてみなされるようになれば……、


こういうアホな考えをする人たちもいなくなると思うのですが…。



だって、学問する気のない人、学問をなめている人が大学に行くのって、


スキンヘッドの人が美容室に行くようなものです。


愚の骨頂というよりも、無意味、じゃないでしょうか。




ところで。


お隣、中国では、不正入試カンニンググッズを売る業者が、インターネット上でグッズを売っているとか。


業者が電話で話をする様子がテレビで紹介されていましたが…



道徳的にどうであれ、中国人、なんか需要があればそこにすぐ供給を抜け目なくもたらすというか、すごく商魂たくましく、そしてまったく悪びれておらず…


あれはあれで、すげーな、と思ってしまいました。