やる気とはなかなか難しい問題で、本当によく考えるのですが、


結論から書くと、結局、自分の好きなものじゃないと、やる気はわかない、ということです。



飯田経夫という私の尊敬する経済学者は、経済学のエッセンスを、「およそ人は命令では動かない」と言っていますが、


これは人間一般にあてはまり、もちろん大人の私たちにも、高校生にも、幼児にもあてはまることで、


スキじゃないことは、やる気がわかない、わけです。


脳が活性化するのは、好きなものをやるとき、なのです。


おそらく、これはまちがいなく事実でしょう。



だから、勉強をキライな子が、「学校の宿題が多すぎる」と愚痴をこぼしていたりすると、もう間違いなく勉強嫌いに拍車がかかり、どうしようもなくなってしまうと思うのですが、



学校の宿題、のように、上から半ば強制的にやらされるもの、誰かに用意されたものをやるのは、やる気がわきませんよね・・・。



勉強がキライだったら、良い方法としては、強制されたものを排除しつつ、自分が決めたものをやる、ということではないでしょうか。


例えば、勉強だったら、自分の好きな勉強をする時間を設けたほうが良い、ということです。



英語なら、自分の好きな物を読むとか、


数学なら、面白そうな数学の本を買ってきてやってみるとか、



自分が決めたものをやると、脳が活性化すると思います。


最近では、面白い英語の読み物は、本屋さんにたくさんあります。大好きなマンガや映画などでも、本屋さんで英語のものがあるかもしれません。




あと、どうしても強制的にやらなくてはいけないものは、やったあと自分なりの「ご褒美」を決めておくと良いでしょう。


例えば、これを1週間でやりきったら、コミックを一冊買うとか、


夏休みにこれを終えてしまったら、好きなゲームを一冊買うとか、



まぁ、そんなふうに、自分で自分のご褒美を決めておくのも良いと思います。


計画表なんかを作ったら、端っこに、ご褒美を書いておくと良いのではないでしょうか。



さて、塾で勉強することに関してですが、


やる気を持ってきてほしいわけです。


ただ、やる気を持ってきてほしいというのは、受け身であってほしくない、ということです。


例えば、「塾に行けば先生に教えてもらえる」とか、そういうカスタマー意識で来てほしくないわけです。


コンビニでは、カスタマー意識で良いでしょう。お金を払えば「売ってもらえる」、確かにそれはそうです。


でも、塾では、自分が頭で汗をかかずに、「教えてもらえる」と思ったら大間違いで、こちらはもちろん全力で教えるのですが、頭を働かせなければ、とても教えることはできないのです。



やはり、ここでも、自ら主体的に学ぼうとする姿勢が大切なんですね。