基本的に、英語を教える際に「感覚」というコトバはキライです。
このブログの英語学習法を、さかのぼって読んでいただけたらわかると思います。
とにかく、英数塾DJでは、塾生は答えを言った後に、すぐ「なぜ?」という質問が飛んでくるので、それに答えなくちゃいけないのですが、
解答の根拠で、「フィーリング」でやったとか、「なんとなく」とか、って言っていると、
まぁ、1回くらいなら、笑って許してあげるけど…、
そんなのを連発していると、そのうち、先生もキレます。
んなわけで、英数塾DJでは、解答の根拠は、答えよりも重視しているのです。文法のテストには、和訳と解答の根拠を、あわせて書かねばなりません。
ただし、昨日の授業で、高3生相手に、私はこういいました。
「これは感覚でわかるようになるまで、理解を高めてくれ」
と。
感覚、というコトバがキライなので、これは例外中の例外、ともいえるのですが、
それは何かというと、下の文の区別でした。
1. Michael Jackson is exciting.
2. Michael Jackson is excited.
瞬時に意味がわかるまで、感覚で、理解して欲しいものって、こういう奴ですね。
感情を表す形容詞なんですが、これって、すごく和訳しづらいったら、ありゃしない・・・
だから、感覚、なのです。
上の文を、和訳してみましょう。
1.マイケル・ジャクソンはエキサイティングだ。
これで、もう十分って感じなんですね、和訳しづらいからこそ、英語で理解して欲しいのです。
1.マイケル・ジャクソンは、ヒトをハラハラさせる。
あえていうと、こんな感じですけど…
とにかく、あまりに和訳がしっくり来ないので、こういうのは、理詰めで理解しきったところで、あとは感覚的にしっくり来るまで、理解を高めて欲しいですね。
ちなみに、
2.マイケル・ジャクソンは、興奮している。
まぁ、2は、自身が興奮しているのに対し、1は、自身は興奮していない、という点で、意味は全然違います。
日本語にないような意味の単語は、やはり理屈を知っておきながら、最終的には、感覚のレベルにまでして欲しいですね。
1.His music is exciting.
2.His music is excited.
気をつけてくださいね。2は、文として成立しません。間違いです。
まぁ、簡単なところで説明すると、
1.This book is interesting.
2.This book is interested.
を比べて、2が正解、ってあまり言いませんよね。同じ理由になるのですが…
とにかく、話をまとめますと、
英語を読む際に、全てを和訳のレベルに直して理解していたら、不十分です。
英語を英語のままで、理解していかねばならないのです。
さもなくば、センター試験は時間切れ、になるはずです。実際多くの受験生が感じることだと思うのですが。
感覚のレベルで、条件反射で理解できるようなレベルを、ぜひ目指して欲しいと思います。