『16歳の教科書』から、大西泰斗(ひろと)先生のお言葉を引用します。
以下、引用です。
受験時代は好悪を問わず、いろんな分野に触れることができるよね。
どの分野も先人たちが営々と築きあげてきた知識のエッセンスが詰まっている。毎日知性が刺激される、教養がグリグリと広がる、そんな経験はこの時期を除いてほかにできないんですよ。だから、「受験勉強なんかイヤだな」と受け身で過ごすことほどもったいないことはない、僕はそう思います。姿勢を変えることだよ。攻めに転ずることだ。
(引用終わり)
ここで、大西先生の言う、受験勉強で学んでいるものは、まさに、人類の知識のエッセンス、というのは、全くもって同感です。
比較的わかりやすいのは、数学、って気がするのですが、
ピタゴラスの定理って、本当にすごいと思いませんか?
これって、すごい真理だと思いませんか?
私はなんか、圧倒されそうです。
だって・・・、うまく説明できないけど、よくもこんな法則に気がついたよな、って気もするし、全宇宙どこでも、空間がゆがんだりしていなければ、どこでも当てはまる法則で、神様がくれた、秘密の設計図、みたいな、
とにかく、すげぇなぁ、って思います。
三角形、という小さな世界に、いくつもの人類の発見があって、それを教科書で「タダで」知ることができるわけで、
これって、感動的、じゃないですか・・・?
正弦定理だって、余弦定理だって、すごい。
もっと言うと、三角関数の波を描くカーブは、そのまま物理学に応用できるわけで、すごい。なんぜ三角形の法則から得られたものが、物理の世界に応用できるんでしょうか・・・?
素数の並びの法則も、物理学に通じるところがあるって言うし、
真理に近づく気持ちがして、どきどきしてしまいますよ、数学は。
数学に限らないのですが、他の科目だって、知識のエッセンス、って気がします。英語は、そうでもないと思うのですが・・・(涙
大西先生は、受験時代に夜中に漢文を読みながら泣いていた、と書いています。世の中には、ものすごい作品がある、ということに感動して泣いていたみたいですが・・・、
みなさんに、こういう経験はありますか?
なんか、受験勉強って、上から押し付けられるもの、って気がします。実際にそうでしょう。社会の通過儀礼みたいなもので、一定の年齢に達した高校生は、就職を選ばない限り、通らなくてはならない、だから、やらなくてはならない…
のですが、
でも、「・・・しなくてはならない」からやる、よりも、自発的に「やってみよう」の方がいいですよね。
実際、やってみると、悪くないものばかりです。
受験勉強で学ぶもの、いろいろな教材、これらって、人類の知恵の宝庫であって、じっくり勉強すると、本当に楽しいと思います。
「受験勉強なんてイヤだ」という受け身の姿勢では、脳も活性化しないし、楽しくないです。
ちょっと視点を変えて、勉強してみては、どうでしょうか?
教える側も、次から次へと、問題をさばくように教えていくのは、やはり問題ですね。
講談社
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