えー、DJ英語科ですが、ちょっと数学について。


勉強法ってわけじゃないけど、面白いエピソードについて。


昨日読んでいた本の中に、こんなことが書いてありました。




学者がみんなでスコットランドを旅行していた。
すると列車の窓から黒い羊が見えた。



天文学者 「スゲー、スコットランドの羊は黒いのか。」



物理学者 「ちがうだろ、正確には、スコットランドには黒い羊もいる、ってことだろ



数学者 「だからお前はバカにされるんだよ。

     いいか、厳密には、スコットランドには、

     少なくともひとつの平原があって、

     少なくとも一匹の羊がいて、
     その羊の少なくとも片方の側面が黒い、ということだろ。」


こんなセリフを残したようです。数学者は、「天を仰ぎながら歌うように」こんなことを言ったようですが、


想像してみてください。


実際に楽しい旅行も、もしこんな数学者みたいなコメントがなされたら、場面は凍りつくでしょうね・・・、それも「片側が黒い」なんて言われたら・・・(屁理屈だし)


最後に本の作者は、


「数学というのは、他の自然科学よりも、正確さが問われるのである。」


と締めくくっていました。



これを読んだ感想は、


「だから数学は嫌われるんじゃないか??」


ってことでした。




数学は、場合わけ、とかすごく厳密にやりますし、とにかくどこまでも論理的というか、そういうのが嫌われるのではないか、と思ったのです。もう、「ついていけない」気がするので…(みなさんは、いかがですか?)。


国際関係論なんかでも、リアリストはどこまでも本当のことしか言わないため(例えば、核武装は絶対にした方が良いとか)、だから嫌われる気がするのですが、それと同じような感じがしました。



しかし…、考えても見てください。


例えば、みなさんがビジネスをしていて、誰を雇いたいか、ということになったとき、一番雇いたいのは、誰ですか?


えっ、物理学者?


まぁ、八百屋とか塾の経営者だったら、天文学者とか、物理学者とか、で十分かも知れません。



しかし、例えば、命にかかわるプロジェクトがあって、絶対にミスの許されない仕事だとします。多くの人命がかかっていて、絶対にミスの出来ない仕事です。


こういう仕事のときに、一番求められるのは、どういう性格の人でしょうか。



まぁ、数学者のように、緻密な分析のできる人が大勢いたほうがいいでしょうね。NASAのプロジェクトで、人を火星に送り、無事に帰還させるとしたら、様々なところから検証して、様々な可能性を考え、しかも正確でなくてはならなくて、やはり数学者みたいな人が大勢必要です。


実際に、アポロ13号が途中でぶっ壊れて、地球に帰還させるために、国内4万人の数学者を動員したみたいですし(すごい!!)


とにかく、数学者みたいな緻密さ、正確さ、は必要なので、数学は偉大なのです!!



簡単に言うと、このような数学者の人が、最も需要が高く、供給も結構少なく、だから一番ペイは多いはずです。



結論:数学を勉強すると、金が儲かる!?



まぁ、私なんかも、「単語一個、将来は500円の価値に化ける」なんて言われて覚えさせられてきたこともありますし、ちょっとストレートな表現かもしれないけど、本当だと思うので書いておきます(やはり本当のことって、結構人に嫌われやすいかも・・・)



それにしても、面白いエピソードでした。


インターネットで検索すると、他にも学者がいて、こんなことを言っているようです。


哲学者 「羊とは何か? 黒いとはどういう状態か?
     そもそも、今、見ているこの現実は正しいのか?
     そのまえに、現実とは何か?正しいとは何か?
     などと考えている、私の考えはそもそも正しいのだろうか?」

生物学者 「あれは山羊だ」


面白いですね。

学者のセリフひとつで、その学問がどんなものかがわかる気がします。


ちなみに、私が考えたのは、


統計学者 「片側が黒い羊がいる存在は、

       分析すれば0%であることくらいすぐにわかる。」


経済学者 「ここに羊がいるのは、効率的とは言えない。

       社会的に望ましくない。」


政治家  「すばらしい、ここに牧場を作ろう!」



まぁ政治家は、学者ではないのですが。



とにかく、社会の繁栄のために数学的思考というのはとてもとても大切だと思います(先日のノーベル賞受賞者のところにも書いたので、見てみて!)。


塾生諸君、数学、頑張ってやりましょうね!!



PS

物理学だって、数学並に論理的だと思うので、自然科学の中では正確さが問われているはずです。だから、物理学をバカにしないようにね。