今日の授業中、中学生の女の子から、「先生、中国では反日暴動が起きているんですか?」とか、「中国人は日本人のことがキライなんですか?」とか、きわどい質問が来ました。


確かに報道では、反日暴動が大きく取り上げられておりますが、ただ、いつでもどの社会でもサイレンス・マジョリティーの考えというのはわかりづらいもので、だから現在の中国の反日的なところだけを挙げて、その社会の内容の全てを判断するわけにはいかないものです。


つまり、ここ最近の反日暴動というのは、あくまで、中国社会の表面の一面に過ぎないと思います。


今日は、こんなニュースがありました。



日中関係悪化でも…上海市民、海外旅行の人気トップは日本

海外旅行先の人気トップはやっぱり日本-。中国・上海市民に今後行きたい外国を聞いたところ、日本が65.0%のトップになったことが20日、野村総合研究所が実施したアンケートで分かった。9月上旬の調査なので、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件後に進んだ日中関係の悪化は反映されていないようだが、とかく高圧的な対日外交姿勢をみせる中国政府とは対照的に市民の日本への印象は決して悪くはなさそうだ。


 アンケートは上海のほか、韓国・ソウル、台湾・台北の3都市に住み、5年以内に海外旅行を経験した15歳以上の男女1655人に対して実施した。


 その結果、過去5年間に訪れた観光目的での海外旅行先は3都市すべてで日本がトップ。今後行きたい海外旅行先については上海のほか、台北でも75.2%とトップだった。


(以下略)

ソース http://sankei.jp.msn.com/economy/business/101020/biz1010201506011-n1.htm



確かに中国や韓国の反日教育はすさまじいものがあり、反日は確かに社会、特に若年層に根付いているのですが、それでも、庶民の間では「日本に行きたい」というのが確かにあるわけで、「日本なんか絶対に行きたくもない」ってわけでもないのでしょう。


上海、ソウル、台北、どの都市手アンケート実施しても、日本がトップというのは、やはり日本が魅力的だから、ではないでしょうか。


実際、今回の反日暴動でも、上海の人はほとんど関心がなかったようで、中国13億人全てが反日ではない、と思います。むしろ、声に出さない人は、ほとんどが反日とは無縁でしょう。


実際、私が中国にいたときも、中国の人たちはアメリカ人と違い、とても人懐っこいというか、とても話しやすかったし、親しみを覚えました。アメリカ人に親しみを覚えた機会ってのは、中国に比べると少なかったですが・・・。日本人、と聞いて、その瞬間に態度を変えた中国人は一切いなかったです。本当に、みんないい人たちでした。


そんな人たちが暴動に参加しているとは思えないし、私の友人も、決して暴動に参加はしないでしょう。



ただ、これは頭に入れておかねばならないでしょうが、反日から国をひとつにまとめようとする手段は中国共産党はいつでも使える手であり、普段は善良な人も、いつ反日に染まるかはわからないわけで、その意味では、やはり普段から、中国や韓国の反日行為に対しては、放置するのではなくて、なんらかの対策が必要になると思います。


日本は、「沈黙は金」と考えているのか、衝突を恐れるせいなのか、中国・韓国が何をしようが黙っていますが、反日をあおるような政策には、口を出すべきでしょうね。


反日は、むしろ政策の結果、なのですから。