英語講師をしていると言うと、こう言われることがあります。
『じゃ、先生はお子さんには英語教えるんですか?』と。
今日も、いつも通っているお好み焼き屋さん「123」のおばさんに聞かれました。
でも、私は息子に英語は教えません。現在5歳ですが、中学生までは一切教えるつもりはありません。それよりも、子どもには、漢字を覚えさせ、計算力をつけさせます。なぜなら、英語の幼児教育は無駄だと思うからです。
無駄、というわけではないにしても、ほとんど意味がないと思っています。
っていうか、本当に英語力をつけたかったら、国語力をつけるべし、と思います。いや、英語力だけじゃなくて、『学力』一般をつけたかったら、国語力、と思っています。真剣に、そう思っています。
英語は出来たところで、頭が良くも何ともないです。それは、アメリカに行ってしまえば、痛感することでしょう。アメリカ社会では、誰でも英語をしゃべります。あの国は移民の国ですから、アジア系だろうが、アラビア系だろうが、どんな顔をしていようが、みんな英語をしゃべるのはあたりまえです。英語がなまっている人や下手な人も普通にいます。そして、間違いなく、上手に英語を話せることで褒められる、なんてことはないでしょう。
だから、「どうしゃべるか」ではなくて「何をしゃべるのか」の方がずっとずっと大切です。そこで問われるのは、どこまで母国語で論理的に物事を考え、何を話すか、です。
英文法を学ぶとき、英語の読解力をあげるとき、問われるのは実は国語力です。だから、漢字を覚えて抽象的思考が出来るようにして、本をたくさん読む、といったことが大切です。そういう基礎があれば、中学生から英語をゼロから始めても、絶対に幼児教育に追いつきます。
私も、中学までは英語は全くやっていませんでしたし、それでも英語は好きだったので(英語に限らず外国人と話すのが好きだったと思う)、英語は結構真面目にやり、それで誰かに劣るとか、もっと早くやっておけばよかったとか、そんな風に思ったこともありませんでした。
日本の国際化のために小学校で英語を必修に、とか、高校のクラスで英語をオールイングリッシュで、とか、実際に始まっているようですが、実は全部反対ですね。国際化するのなら、むしろ国語力の養成が大切です。オールイングリッシュの授業も無駄です。むしろ、英語を国語でしっかり考えることが出来る、そういう基礎があってこそオールイングリッシュの授業は意味があるわけで、さもなくば教える側の自己満足でしかないでしょう。
早いうちに留学というのも、自分としては、あまりオススメできませんね。語学留学するのなら、2週間くらい、短期留学に限り、まぁいいかなとは思いますが(その効果はないに等しい)、早いうちに留学するくらいなら、国内でしっかり学んで、そしてある程度しっかり国語でモノを考え、日本のことについて語れるようになってから、海外に行くと良いのではないでしょうか・・・。だから、大学生になってからの留学で、ちょうどよいと思います。
日本人を代表して海外に出られること、これが実は『国際人』の条件だと思います。自分はどういうつもりであれ、国境を出た瞬間、周りはまず「日本人」として見て来ますので。その意味でも、国語力と学力、あとは日本を語れる教養(大学生レベルの)が必要でしょう。
まぁ要は、国語が重要で、国語あっての英語なので、国語力をつけましょうね。
そういえば、あまり報道されていませんが、菅総理が「疾病」を「しつびょう」と読んでいましたね。麻生さんの時は、漢字の間違いをかなり報道していましたが。
漢字は、やはりしっかり覚えておきたいものです。