昨日、模試を終えたばかりの塾生が、こんなことを言っていました。
「英語は時間がなくて、最後の長文が読めなかった。」
この経験は本当に貴重だと思います。こちらがどんなに「センター英語は時間との戦いだよ」と言っても、なかなか伝わらない、やはり百聞は一見にしかず、で、自分で経験してきて、初めて身にしみてわかるのではないか、と思うのです。
はっきり言っておきますが(何回も言っていますが)、
センター試験は、時間との戦いです。英文は比較的易しいです。が、高校生にとって、あれだけの英文を時間内に処理するのは大変です。
つまり、難解な英文をじっくり読んで理解する、よりも、比較的易しい英文をスラスラと理解する、そういう試験だと思ったほうが良いでしょう。
そして、制限時間内に処理できた量が多い人が、ハイスコアをとるのです。
毎年そうなんですが、センター試験の英語を終えて、「時間がなかった」という人が大勢います。悲しいことに、毎年必ずいるんですね。。。だったら、「なぜ、もっと早くに気がつかなかったのか?」ってことになるのですが、
DJの塾生のみなさんは、きっと大丈夫でしょう。センター試験は一瞬で終わります。80分間、ドンと集中力を解放して、で、本当にあっという間に終わってしまいます。
ですから、模試もそうだし、普段の学習の際にもそうですし、時間配分というのがとても大切です。時間配分に無頓着な人は、最後の長文をまるまる落とすことになるでしょう(そもそも、最後の長文を最後にやるというのも、作戦上問題である気がする…)
さて、先日 "retrieva time" のところでも言いましたが、単語のレベルで意味を引っ張ってくる時間は大切ですが、同じことが文のレベルでも言えるのです。そして、文のレベルで"retrieva time" が短い人は、センターレベルの英文は前から英語の順番どおり、スラスラと読め、時間的にも余裕が持てるでしょう。
たとえば、
I love you.
これが第3文型で、うんぬん・・・、、なんて話は一切不要ですよね。見た(聞いた)瞬間意味がわかる。検索時間は、0.005秒でしょうね。
たとえば、
The news that she loves him made me realize that she doesn't love me.
ちっと面倒くさい英文ですが、これも「主語が同格that節のついたthe newsで同格節は3文型で、使役動詞があって、原形不定詞があって、5文型の体裁をとって、そしてrealizeの目的語となる名詞節が3文型で・・・」
なんて「解読」チックなことをやっているんじゃなくて、読んでて、そのまま意味が理解できて欲しいのですよ、実は。。。
これが出来るか出来ないか、がセンター試験のスコアを大きく左右すると言っても過言ではないと思います。英語を英語のままで、母国語に直す必要がなく、そのまま道具として使えるレベルにまで高めているかどうか・・・です。
こういうトレーニングはいつやるのかといえば、普段の授業の復習とかで十分できるのです。復習の際に、「気持ちを込めて10回読んで」と言いますが、それは「検索時間を短くしよう」ということとほとんど同じなんですね。
まぁ、そんなところですが、とにかくセンター試験は「時間との戦い」になる、というのを十分に覚悟しておいてください。