新聞記事や割引券…実用的学力重視 学力テスト
4月21日0時0分配信 産経新聞
20日の全国学力テストでは、新聞記事など、日常生活をモチーフにした出題が目立ち、知識活用を目指す来年実施の新指導要領を先取りした内容となった。また、平成19年度に小6としてテストを経験した子供たちが今回、中3としてテストを受けていることを意識し、3年前と共通する問題も多く出題された。
文部科学省によると、問題の難易度は、小6と中3ともにほぼ前年度と同じ。ただ、小6国語は、前年度に「問題数が多い」という指摘もあったことから、基礎力を問う「A問題」を18問から15問にするなど、軽減化が図られた。
具体的には、実生活に生かせる学力を重視。中3国語には、架空の新聞記事や生徒会役員選挙の演説を読ませるなどして、読解力を試す出題があった。小6算数でも「定価の20%引き」と書かれた割引券を使うと商品の金額がどう変わるかを問う問題があったほか、折りたたみ式のバスのドアを題材にして三角形の性質を問うなど、ユニークな出題が目立った。
小6のときにも全国学力テストを受けた中3には、3年前と同一問題を出したり、3年前の解答知識を利用した応用問題を出題するなどして、学力の伸長をテストした。「ゆとり教育」から転換を進める新学習指導要領の趣旨に基づき、小6の算数では、前年までと比べてレベルアップした問題もあった。
国語作文教育研究所の宮川俊彦所長は「工夫は見られるが、日常生活を意識し過ぎると、逆に、理論的な思考が低下することもある」と指摘。算数・数学教育に詳しい坪田耕三・筑波大教授は「数学では日常的な体験が必要な出題もあり、全体的に洗練された出題」と話した。
ソース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100420-00000631-san-soci
以上。
学問はくらしに役立つもの、だと思います。が、実用的学力のための学力テストには、あまり賛成できません。
というのも、この記事の国語の先生と同じような見方をしているからです。
逆に子どもたちが「くらしに役立たないものはやる必要がない」って思った場合の害悪の方が大きいと思うのです。「英語?やらねぇよ。だって、アメリカ行かねぇし、大人になっても。」
こういう子どもに英語をやらせなくてもよい、という判断になりますか?
私は、必要性があるから学ぶ、というのは大人の勉強スタイルとして認めますが、子どもにそれはマズイと思うのです。それは、子どもの可能性を摘み取るだけです。
もし将来、子どもたちが「宇宙飛行士になりた」って突然思ったとして、その突然の変更に対応できるのは、自分の可能性を摘み取らないように広範に学んだ子どもたちです。
そうです、子どもの進路なんて、いつどこでどう変わるかなんて、わかりません。大人になったって、似たようなものです。ある日突然、「エジプトに出張に行ってくれ」って言われるかもしれません。そのとき、英語ができれば、エジプト人とも英語で会話できるでしょう。突然の人生の変更に対応できるのは、準備してきた者だけです。
ですから、全ての科目で、必要性を先に伝えてから学ばせる必要はないのです。子どもに必要性の判断能力はありません。
なんか、教育現場は子どもたちに勉強させようと必死で、いろいろ考えているとは思うのですが、この試験の有様は、逆に子どもたちの学力低下を助長しているだけで、長期的にプラスになることはないと思います。
もうちょっと、なんとなしてもらえないものか、とこの記事を見て思いました。
DJの塾生は、将来何につながるのかわからないものも、ぜひ頑張って学ぶべきだと指導します。
回り道の多い人生、ムダだと思えることが多い人生、そこにも、自分の人生を豊かにしてくれるモノは多く含まれると思いますが、高校までの勉強もまさにそういうものだと思います。