以下、抜粋です。

http://www1.gifu-u.ac.jp/~llo1241/info/kakomon/kkm_main.html


  21世紀には,これまでにもまして,知識を基盤とした社会形成が求められています。大学は,知のインラストラクチャーとして,社会から大きな期待を寄せられておりますが,なかんずく,次世代を担う若者の教育は,大学が社会に対して果たすべき最大の義務であると同時に責任です。



  (中略)



  これまでに受験の場で使用された入試問題は,膨大な数になります。その中には,数々の良問が蓄積されています。これらの入試問題は,それぞれの大学に所属するものですが,同時に,大学コミュニティの共有財産としての側面を持っております。このような考えに立ったとき,それぞれの大学の入試過去問題をお互いの共有財産として活用しようという本宣言の基本的認識に至ります。それは同時に,他大学の入試過去問題の使用は重大なルール違反というこれまでの通念,あるいは重圧からの解放を意味します。それぞれの大学は,アドミッションポリシーにしたがった入試に向けて,より効率的な対応が可能になるでしょう。

  文部省大学審議会(当時)も,入試業務の過大な負担を懸念して,良問が蓄積されている大学入試センター試験の過去問題の再利用を平成12 年に提言 しております。学部入試(前期及び後期)の過去問題を本宣言の対象とします。入試過去問題活用宣言への参加大学は,入試過去問題を公表している4年制及び6年制の大学とし,国立,公立,私立などの設置形態を問いません。大学入試センターにも参加を呼びかけます。入試過去問題活用宣言参加大学は,次に掲げる方針を宣言するものです。

①入試過去問題を大学コミュニティの共有財産との考えの基に,本宣言参加大学は,自大学の入試過去問題を参加大学間で使用することを承認します。

②本宣言参加大学は,入試過去問題を活用したとしても,それに安易に依存することなくアドミッションポリシーにしたがい,入試問題を作成します。

③入試過去問題をそのままの形で使用することも,一部改変して使用することも可能とします。

④入試過去問題使用の責任はすべて使用大学に帰します。

⑤入試過去問題活用宣言への参加は,入試要項などで事前に公表し,使用過去問題については,入試終了後,原問題作成大学に通知すると同時に,受験生に分かるような形で公表します。



入試過去問題活用は平成20 年度入試(平成20 年2-3 月実施)から開始します。

   平成19年(3)月




・・・・とのことですが、過去問はこれまでも(公表はせずとも)使いまわされてきています。

ただ、こうした宣言をすることで、後ろめたい気持ちなく、良問を何度も使うことが出来るようになるでしょう。

新作問題といえば聞こえはいいですが、「資質の高い学生を選ぶ」という目的からかけ離れた難問・奇問が出題されることもままあります。

そういった流れが少しでも食い止められればいいと思うのですが。


センター試験対策なども、より一層、過去問をどれだけやりこんだか、というのが大事になってくるのではないでしょうか。

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20070820ur01.htm