身にあびる 歓呼の中に母一人
旗をも振らず 涙ぬぐひ居り
人混 みに 笑みつつ送る 妻よ子よ
切なさすぎて 吾も笑みつつ
面たれて 涙かくせる 吾が妻の
心くみてぞ いざたち征かん
帰らじと 思ふこころの 強ければ
いよいよなつかし 故郷の山
武夫の 妻にしあれば 夕空の
鳥が渡れば 恋ふしきものを
人前に わが見せざりし 涙なれば
夜は思ふまま 泣きて明かしぬ
海軍大尉
石川 延雄
昭和二十年五月十四日
滋賀県上空にて戦死
法政大学
岡山県勝田郡豊国村出身
二十三歳
旗をも振らず 涙ぬぐひ居り
人混 みに 笑みつつ送る 妻よ子よ
切なさすぎて 吾も笑みつつ
面たれて 涙かくせる 吾が妻の
心くみてぞ いざたち征かん
帰らじと 思ふこころの 強ければ
いよいよなつかし 故郷の山
武夫の 妻にしあれば 夕空の
鳥が渡れば 恋ふしきものを
人前に わが見せざりし 涙なれば
夜は思ふまま 泣きて明かしぬ
海軍大尉
石川 延雄
昭和二十年五月十四日
滋賀県上空にて戦死
法政大学
岡山県勝田郡豊国村出身
二十三歳