若きちしおに 黒髪に 共に慰み 励ました

淡いほのかな思ひでも 今日儚ふ 海の上

男子なりやこそ戦に 召出されて 海行かば 

踊る血潮の子守唄 夢もしぶきに消えるのだ

「我は海の子 白波の」海に育ちて海に散り

九段の社にかへり咲く

日本男子の大理想

生きて再びかへらぬ身 聖戦完遂したならば

清き姿で靖國に 会ひに来る日を待つている

海軍上等主計兵曹

小島 幸美

昭和十八年六月八日

本邦西方海面にて公務死

青森県出身

二十六歳