江戸・明治以降にかけては2つの代表的な教育法があった。

それは日本の夜明けともいえる明治維新において敵味方に分かれ雌雄を決することを余儀なくされた薩摩藩と会津藩であった。

両藩の優れた教育の元に日本の現代史を飾るにふさわしい素晴らしい人材を多く輩出した。

薩摩藩には郷中(ごじゅう)と言われる武士階級子弟の教育法があり、会津藩にはあの有名な「什の掟」がある。

これらの教育法には共通しているのは武士道精神を基調に自己意識を高める規範があり、今の日本人に必要とされる“如何に清廉潔白に生き抜くか”を教えてくれる。

もちろん男女同権の立場からすればなじめない言葉もあろうが、基本的に日本人の根本精神が基盤となっている。

いま日本は世界に誇る精神文化を失いかけている。

その現状は選挙に勝つことと利権のためしか考えない政治家

責任を取らない企業のトップ

心の規範を持たず保身のためにしか働かない教育者

自己犠牲の精神を悪と教えられてきた若者たち

何が正しく、何が卑怯なのかということを躾けられていない子供たち

こんな子供たちに必要なものは何か

「人間として恥ずべきものは卑怯者である」

「名誉のため闘う勇気を持つ」

「自己犠牲の精神こそ一番尊いものである」

今一度”闘う精神”を思い出そう。

■郷中(ごじゅう)薩摩藩の武士階級子弟の教育法、

武道第一

武士道の本義を油断なく実践せよ

咄(グループ)外の者との不必要な付き合いは控えよ

仲間との連帯を重んじよ

軽薄な言動を慎め

決して嘘を言うな

負けるな

弱いものいじめをするな

山坂を歩いて体を鍛えよ

質実剛健たれ

たとえ僅かでも女に接することも、これを口上にのぼらせることも一切許さない

金銭欲・利欲をもっとも卑しむべきこと 

■什の掟(じゅうのおきて)会津藩の子弟教育

一、年長者の言うことに背いてはなりませぬ

二、年長者には御辞儀をしなければなりませぬ

三、虚言をいふ事はなりませぬ

四、卑怯な振舞をしてはなりませぬ

五、弱い者をいぢめてはなりませぬ

六、戸外で物を食べてはなりませぬ

七、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ

ならぬことはならぬもの