10 月 23 日に「大阪の高校生に笑顔をくださいの会」が橋下徹元知事と面談した際の主な、やりとりは次の通り。

◇ 司会(私立高3年)

「橋下知事は「子どもが笑う大阪」と掲げて知事に当選されましたが、私学助成削減や高校事務員の削減で、私たちは笑顔を持てません。私たちの声をぜひ政策に結び付け、大阪の未来につなげてください」

◇橋下

「こうして政治の場で政治的主張をする以上、僕も意見を言う。社会の実態を知った上で主張しないと。「子どもたちのたわ言」にならないよう、厳しく反論する」

◇ Aさん(私立高1年)

「中学のとき勉強面、友達関係に悩み、学校に行けませんでした。父親は私が中学3年のときにリストラになり、両親は「学費の心配はいらない」と言ってくれましたが、申し訳ない気持ちでいっぱい。助成削減はやめてほしいです」

◇橋下

「不登校になって、学校を変わろうとしなかったのは、なぜか。いじめを認めるつもりはないが、公立に行きたいとは言わなかったのか」

◇ Aさん

「そういう気力もありませんでした」

◇ B君(私立高2年)

「僕の家は母子家庭です。私学でお金に迷惑をかけると悩みましたが、「あなたが決めるなら応援する」と言ってくれた母親を、これ以上苦しめたくないです」

◇ 橋下

「なぜ公立を選ばなかったのか」

◇ B君

「いまの高校なら、中学でできなかったことも補えると勧められました」

◇橋下

「いまの高校をいいと思うなら、いいものを選べばいい値段(学費)がかかる」

◇ Cさん(府立高3年)

「私の高校は来年、統廃合でなくなります。在校生の文化祭や体育祭、伝統あるクラブがどうなるか、不安。非常勤補助職員の先生の職を奪わないで」

◇橋下

「日本で1年間にどれくらい失業者が出ているか、分かっているか」

◇ Cさん

「多くの若い人たちが非正規雇用で悩んでいるのは知っています。税金は教育、福祉、医療に使うべき」

◇ 橋下

「あなたが政治家になって、そういう活動をしてください」

◇ Cさん

「いまの政治家が、国全体を視野広く見てやるべきです」

◇橋下

「僕も府民から選ばれた中で判断している。あなたのようにしっかりした考えがあるなら、いまの政治家を落とせばいい」

◇ Cさん

「私は有権者ではないし、私が政治家になってからでは遅いです」

◇橋下

「教務補助員は、他府県にはない制度で、大阪だけの特別の制度」

◇ Cさん

「それは大阪のいいところとして、続けたらいいと思います」

◇ 橋下

「お金があれば、やる」

◇ Cさん

「無駄な道路を造ったりしているのに」

◇橋下

「どこが無駄な道路か。僕の考えがおかしければ、有権者に選ばれない。大阪のGDPがいくらで、ベイエリアにどんな産業が来るか、分かっているか。無駄な道路だと言うなら、調べてからに。(府立高校は)ちゃんと定員を定めて、高校は義務教育じゃないから」

◇ Cさん

「これ以上つぶされたら、私学へ行かざるを得ない状況になり、私学助成も減らされたら、勉強したくても勉強できなくなる」

◇橋下

「入試制度があって、能力で選ばれてしまうのが高校。全員受け入れるという仕組みにはなっていない。もう少し幅広く勉強してほしい」

◇ Cさん

「それなら私たちが安心して勉強できるようにしてください」

◇橋下

「勉強は学校がなくてもできる」

◇ D君

「(定時制高校生の手紙を代読) 定時制には低所得の家庭が多く、昼間働いて家にもお金を入れています。定時制の教科書無償制度がなくなると困るという人も多く、全日制でも学費のためにバイトしている子がいます」

◇橋下

「まず府の借金を止める。 10 年後に君たちが医療や福祉に税金を使いたいと思ったときに、お金を使えるような大阪を目指している。このままでは、小さな子どもたちも借金を負わされる。どこかで我慢しないと借金はなくならない。借金してばらまくのは簡単。「子どもが笑う」とは、皆さんが笑うためではない」

◇ Eさん

「(私立高3年) 保育士になるのが夢ですが、授業料の高い短大への進学はあきらめ、いまの高校にしました」

◇ 橋下

「公立で保育士を目指す人もいる」

◇ Eさん

「勉強がついていけなくなるので、いまの高校しかないと言われました」

◇ 橋下

「そういう道をあなた自身が選択した。なぜいまの高校だけに限ったのか」

◇ Eさん

「そこにしか行けないと言われました」(涙ぐむ)

◇ 橋下

「人生のルートは大学がすべてではない。読み書き、計算以上の化学式や歴史は、僕は何も覚えていない。絵だって、音楽だっていい。僕の同級生でも、高校に行かずに社長になった人も、いっぱいいる」

◇ Cさん

「勉強はもちろんだが、一人一人の個性を生かした教育をするのが本当の学校」

◇ 橋下

「それは社会人になっても生かせるから。高校に行かなくても個性を伸ばしていけるルートを準備しなければ」

◇ Fさん

「(私立高3年) 私は看護師になりたいのですが、あきらめる子もいます」

◇ 橋下

「看護師になるのに高校行かなくてもいい道もある。公立になぜ行かなかったか」

◇ Fさん

「受験で落ちました」

◇ 司会

「世間ではみんなが同じスタートラインではありません。そういう子どもたちがたくさんいることを分かった上で、それを重点化する教育を考えなければ」

◇ Gさん

「奨学金を借り、アルバイトで学費を払っている子もたくさんいます」(涙ぐむ)。

◇ 司会

「財政を切り詰め、我慢を強いられることで、人間らしい生活ができない人は、これから出てくる。それは見捨てていくのですか」

◇ 橋下

「人間らしいとは、どれくらいのことか」

◇ 司会

「生活保護を受けている人や、母子家庭の人たちも、一生懸命生き、 学校に行きたい子もいます。生活費を切り詰めているのに、私学助成が削られ学費が上がると、通えない子も出てきます」

◇ 橋下

「公立に入れるよう、頑張らなきゃ」

◇ Cさん

「落ちるのは私たちの自己責任ですか」(涙ぐむ)

◇ 橋下

「社会に出ると、全部定数があり、自分たちで乗り越えないといけない。義務教育までが、みんなを平等に扱う最後の年限。 16 歳なら女性は結婚できる。半分大人扱いされることを、もっと自覚しなきゃ」

◇ Cさん

「そこで倒れた人はどうすればいいのですか」

◇ 橋下

「最後の最後のところは救うのがいまの世の中。生活保護制度がある」

◇ 司会

「受けられずに餓死した人もいるではありませんか」

◇ 橋下

「それは申請の仕方が悪かったり。いまの日本は、自己責任がまず原則」

◇ Cさん

「その自己責任がおかしい」

◇ 橋下

「なら、国を変えるか、日本から出るしかない。私学助成が削られたというが、ゼロじゃない。府立高校生1人当たりの経費は 90 万円くらい。医療費助成もある。何でもかんでも自己責任じゃない」

◇ 司会

「思いは伝えきれていません。またこういう機会を設けてください」

◇ 橋下

「いいですよ。義務教育を終えて大人になるための第一の壁が高校入試。その壁から逃げちゃいけない。訓練だ」

◇ Cさん

「だからといって競争させるのですか」

◇ 橋下

「競争でなく、訓練」

◇ Cさん

「生きていく上で、勉強は不可欠です」

◇ 橋下

足し算、引き算、掛け算、割り算、読み書きくらいで十分、世の中生きていける。化学式なんていらない。あとで自分でやろうと思えば勉強できる」

◇ Cさん

「みんなに学ぶ権利があります」

◇ 橋下

「ある。中学校までは保障している」

◇ 司会

「憲法にはそうは書いていません」

◇ 橋下

「高校まで保障するとも書いてない。どうするかは有権者の選択の中で政治が決めていく。有権者が賢くなければ、政治家がちゃんと行動できない。高校に行っても、社会のことなんて学べない。先輩面するようだが、5年、10 年たてば分かる。続きはやりましょう。納得するまで」

◇ 司会

「ではまた要請します」

◇ 橋下

「してください」

◇ 司会

「きょうはありがとうございました」

(大阪民主新報11月2日付より)

残念ながら、橋下の言う事は高校生からの質問に対して正確な返答にはならず、妄言としか言えません