以前書いた桟・柱の見つけ方(確実な方法) の続きです。

今度は造りを見てある程度予測する方法です。


日本家屋は「間(ケン)単位で作っています。

1間=約1.818mです。


前にも書いたとおり、

壁はタテの柱に打ち付けられています。


この写真の状態で石膏ボードがかぶさって、

そこに壁紙を貼ったものがみなさんが目にしている壁です。



ということで、壁の中の典型的な例です。


ここからわかることです。

・1間(約1818mm)の中にちょうど5本の柱が立ちます。

・細い柱と太い柱がほぼ交互にきます。

 

・角はほぼ必ず太い柱です。

・窓やドア、通気口の横には必ず柱があります。

(太いか細いかはわかりませんが、窓やドアの場合はまず太いものがきます)

・コンセントの横にはほぼ必ず柱があります。

・コンセントのほぼ真上には電線があるので注意しましょう

・1本の柱から454mm離れると別な柱がある可能性は高いです。

・角から400mm離れた場所に柱がある可能性は高いです。


コンセントがあっても右にあるか左にあるかはわかりません。
そんなときはコンセントを開けてボックスという黒い箱があると思いますので、
そこから指で左右を触ってみればどっちかにはあると思います。
ごくまれに石膏ボードを挟んでいるような金具でやっていることもありますので、
その場合は柱がすごく近くにはないと思われます。

コンセントの真上は注意してください。
下手に穴をあけると断線させてしまい手痛い出費になります。

角(入り角・入り隅)は、この図ではかなりしっかりした施工をした場合の図になっていて、
角材でどっち壁もボードを固定しています。
角材がない場合もありますので、角の固定は斜めに打つのが最も無難です。

地震対策や家具の固定、ベビーゲートの設置や手すりなど、
あらゆるものが固定できます。
できれば確実な方法でご紹介したとおり、穴を指す前に一度は確認してほしいものですが、
予測できるってのはとても便利なので、参考にしてください。