この時期、問い合わせが増えてくる

“ヌサペニダ”へのダイビングツアーの催行。


こんなメールをよくもらいます。


『この間、ライセンス取りました。

 マンボウがどうしても見たいんです。

 ミミヌキと中性浮力が苦手です。

 よろしくお願いします。』



雑誌でも取り上げられたり、

マンタとの遭遇率も高い。

マンボウが狙えるポイントは世界でも稀である。


大物を見てみたいと思うのは、

ダイバーとして当然であろう。

気持ちもわかる。



では、ヌサペニダとはどんなポイントであろうか?


大昔、流刑地(いわゆる島流し)に使われていた。

島の北側は流れがあり、南側はウネリ、波が大きい。

罪人は、ここに送られると逃げられなかった。


こういう海に潜ろうというのである。


確かに大物遭遇率も高く、

サンゴ礁もとても大きい。

この時期、透明度はバリ島随一であろう。


しかし、

例えばマンタを狙うマンタポイントだと

透明度が低い。

ウネリも大きい日が多い。

おまけに水温が低い。


例えばマンボウを狙うクリスタルベイだと、

低水温(20℃を切る)の上、深い。

透明度はいいが、流れる日が多い。

横向きの流れだけではなく、二枚潮だったり、

壁側と沖側の流れの速度が違う。

アップカレント、ダウンカレントがよく発生する。

マンボウが出やすい潮の時は、

特に発生しやすい。


今シーズン、既に流されて2時間漂流した

ダイバーも出ている。

(今回は、無事に発見された。)


ダイバーが集中するので、

スピードボートも何隻もやってくる。

そして、ペラに巻き込まれた事故が

今シーズンだけで、すでに2件。


これだけの混雑があり、

海況も非常に厳しい日が多いので、

事故があっても不思議ではない。



先に書いた、最近よくもらう問い合わせ内容、

申し訳ないが、ご案内する事が出来ない。

絶対にヌサペニダの海況を、

楽しむ事ができないからである。


ミミヌキが遅いと、ボートからのエントリー後、

流されてしまう恐れがある。


中性浮力が出来ないと、ドンドン沈んでいくか、

急浮上の危険がある。


経験本数が少ないと、海況に馴染めず、

パニックを起こす可能性がある。



苦手な事を、事前に申告するのは、

とてもいい事だと思う。

スキューバダイビングというものを知り、

ご自身のスキルを正直に把握してほしい。


しっかり経験を積めば、大物狙いダイビングも

十分楽しんでもらえるハズである。



まぁ、これは私の思想であるから、

「どんな海に連れて行かれても、

 大物見れたら全然OK!」

なんて人もいるであろう。

・・・気をつけて・・・



ちなみに、私達が実践する

“スローダイブスタイル”は、

ダイバーさんを、無理矢理しんどい海に

ご案内するものではない。


その方のスキルの範囲で遊べる海にご案内して、

「楽しい」ダイビングをしてもらう為のサービスである。



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